『AVEANTIN』
BREIMEN
キャッチーなサウンドで目を光らせるサトウカツシロのスリルが最高
2020年に1stアルバムをリリースして以来、卓越した演奏で界隈からの注目を浴びてきた5人組、BREIMENがメジャーに移籍、新作を発表した。
“オルタナティブ・ファンク・バンド”と自称する独自のグルーヴィンなサウンドが、鍵盤、管楽器、ギターという3つのリード楽器によって変幻自在に彩られ、それでいてポップな魅力も持つ作品である。
誤解を恐れずに全体を形容すると、“現在型に魔改造したカッコいいディスコ”といったところだろうか。キャッチーなのにどこか先鋭的で、バンド経験のある人なら彼らの絶妙なセンスがわかるはずだ。
その先鋭性を担うのがギタリストのサトウカツシロで、一歩引く伴奏でも一瞬のオブリや右手のさばきでギロリと目を光らせたり、ソロともなれば入りから変態的なフレーズをかますなど、とにかくギラギラしている。
エレキ・ギターの魅力の1つはある種の怖さ、スリルだと思うが、彼にはそれがあると思う。これからもっとゾクゾクさせてほしい。
(山本諒)
【曲目】
①a veantin
②ブレイクスルー
③乱痴気
④ラブコメディ
⑤眼差し
⑥LUCKY STRIKE
⑦T・P・P feat.Pecori
⑧寿限無
⑨魔法がとけるまで
⑩yonaki
⑪L・G・O