安田章大が発起人となった“アイドル音楽フェス The ONE ~一音一生~”を、ギタマガ視点でレポート! 安田章大が発起人となった“アイドル音楽フェス The ONE ~一音一生~”を、ギタマガ視点でレポート!

安田章大が発起人となった“アイドル音楽フェス The ONE ~一音一生~”を、ギタマガ視点でレポート!

SUPER EIGHTの安田章大を発起人として、STARTO ENTERTAINMENT所属アーティストたちによる“アイドル音楽フェス The ONE ~一音一生~”が5月1日〜2日に横浜アリーナで開催された。安田のほかに、WEST.の濵田崇裕や神山智洋、B&ZAIの今野大輝、鈴木悠仁らギター・プレイヤーも多く、要注目のイベントということで本誌も2日目のステージに潜入。アイドルたちの音楽愛に満ちた一夜をレポートしよう。

文=福崎敬太 撮影=小原啓樹
※本記事はギター・マガジン2026年7月号に掲載されたものです。

次世代を担うバンド・アイドルの好演

ギター・プレイヤーであり、SUPER EIGHTやソロ曲での作詞/作曲も手がける安田章大が、“アイドル音楽フェス The ONE ~一音一生~”の発起人。彼が考える“音楽フェス”ということで、伴奏は実力派ぞろいの生バンド、自身も楽器を演奏するアイドルが多く出演した。

出演者が順に登場して「ズッコケ男道」を歌ったあと、まず最初に行なったのがバック・バンドの紹介ということにも、安田のミュージシャンたちへのリスペクトが感じられた。ギタリストはSUPER EIGHTの楽曲も手がけるPeachと、ウィル・リーなどとも共演している気鋭のセッションマン、鳴海賢治の2人だ。

全員集合のオープニングが終わり、トップバッターで演奏したのはジュニア所属のB&ZAI(バンザイ)。彼らは全員が楽器を演奏するバンド・スタイルの8人組グループで、ギタリストは今野大輝と鈴木悠仁が務める。今野はキルト・メイプル・トップが美しいBacchusのIMPERIALを、鈴木はESPの白いSNAPPERを使用。SSHレイアウトで幅広い楽曲スタイルに対応しつつ、どちらも国産ブランドというのが好印象だ。

サックスやキーボードも擁する編成で、SMAP「SHAKE」のカバーからスタート。続いてNEWS「weeeek」を披露し、メンバー紹介パートで鈴木がロックなソロをプレイし確かな実力を見せつける。SUPER EIGHT「象」のカバーでは安田がサンバーストのレス・ポールを持って登場しロックなドライブ・サウンドをかき鳴らした。最後はB&ZAI自身の楽曲「なつ♡あい」をバック・バンドに伴奏を任せて熱演し、会場を大いに盛り上げる。

今野大輝
今野大輝はBacchusのIMPERIALをプレイ。 
安田章大&鈴木悠仁
低音弦リフを刻む安田章大(左)と熱いチョーキングをくり出す鈴木悠仁(右)。

続いて登場したのは、Travis Japanの宮近海斗、川島如恵留、松倉海斗。打ち込み系のダンサブルな楽曲が多い彼らは、生バンドでのライブは初とのこと。少年隊「仮面舞踏会」のカバーなどもしつつ、自身の「JUST DANCE!」ではファンキーなバンド・アレンジとラップが見事にマッチ。原曲とは違う生バンドならではの熱量が楽しめるのも、フェスの醍醐味だろう。松倉はギター好きということで、今後のステージでのプレイにも期待したい。

発起人・安田によるアコースティック弾き語り

普段のライブでもアコースティック・セットでの生演奏を披露しているWEST.からは、重岡大毅、神山智洋、濵田崇裕がステージへ。「あじわい」では濵田が“これ、おニューです”と、コブラ・バーストのギブソンJ-45 Standardを手にする。YouTubeで購入時の動画をアップしていたが、そこからライブ用のピックアップとしてFishmanのRare Earth Blendを追加したようだ。フィンガーとピックを使い分けながら、生バンドとともに繊細なアコースティック・サウンドを紡いだ。

左から重岡大毅、濵田崇裕、神山智洋
濵田崇裕が弾く新しいJ-45は、購入時の動画がYouTubeで観られる。

そして重岡がピアノの前に座り、神山がグレッチのG6136T-59 Vintage Select Edition ’59 Falconを手にして「まちがっちゃいない」へ。濵田のアコギによるふくよかなストロークと、神山の豊潤なコード・サウンドが、楽曲の柔らかな雰囲気を彩った。

神山智洋
ホワイト・ファルコンでコードをかき鳴らし歌う神山智洋。

そしてセンター・ステージに安田章大が登場。手にしているアコギは、佐賀県に工房を構えるbeffnick bracework(ベフニック・ブレスワーク)による、ド派手なタコのインレイ・ワークが目を引くNeo-Deepだ。しかしギターの音が出ないトラブルがあり、急遽アカペラで「喝采」などを披露。ようやくギターのメインテナンスが完了すると、弾き語りでの「“超”勝手に仕上がれ」で、観客による合いの手とともに会場を一体に。その後、神山がコール・クラークのFat Ladyを抱えて登場し、安田とのデュオでSUPER EIGHT「わたし鏡」を披露。神山のバッキングに支えられながらの、安田によるブルージィなソロ・プレイも聴けた。

安田はソロ・セットのあと“友だち呼びます!”と宣言し、大きな歓声が沸く。そこで登場したのは、SUPER EIGHTの大倉忠義だった。安田のアコギと生バンドによるバッキングで、大倉のソロ曲「まもりたい」を演奏した。

大倉忠義&安田章大
 安田とともにイベントのプロデュースを行なった大倉忠義もサプライズ登場。

最後は全員が登場して、「無責任ヒーロー」や「ええじゃないか」、「夢のHollywood」など各グループの代表曲を熱演。本フェスのテーマ・ソング「The one day~また明日~」で公演を締めくくった。

個性豊かなタレントたちが集い、自身で楽器も演奏した一夜。彼らの楽しそうな演奏姿を観て、ギターを始めてくれる人が増えてくれることにも期待したい。

ギター・マガジン2026年7月号
『来日60周年記念特集|教養としてのビートルズ学』

ギター・マガジン7月号の表紙&特集は、『教養としてのビートルズ学』。 ちょうど60年前の初来日公演の詳細に迫る企画「ビートルズ大学 誌上講義 1966年、ビートルズがやって来た!」から、初心者のためのQ&A、奏法企画でビートルズの魅力を深掘り。さらに、リッケンバッカーとVOXの機材特集もビートルズを軸にした内容となっている。