ギブソンが推奨する、レス・ポールの弦の張り方 ギブソンが推奨する、レス・ポールの弦の張り方

ギブソンが推奨する、レス・ポールの弦の張り方

ギター・マガジン2022年10月号『レス・ポールの70年』から、特集内のコーナー「ギブソン公式監修 レス・ポール メインテナンス・ガイド」で紹介された“ギブソン推奨の弦の張り方”を抜粋して掲載しよう。別の巻き方に慣れている人も、ぜひ一度試してみてほしい。

取材/文=編集部 写真=星野俊 監修=福嶋優太(Gibson Brands Japan, inc.)
*メインテナンス時に発生したトラブルに関して、ギター・マガジンおよびGibson Brands Japan, inc.では責任を負いかねます。個人の責任において細心の注意を払って作業を実施して下さい。
*本記事はギター・マガジン2022年10月号に掲載された記事を一部抜粋/再編集したものです。

ギブソンが推奨する、レス・ポールの弦の張り方を紹介。言葉での説明がやや難しいため、写真をよく見ながら試してみてほしい。この機会にギブソン公式の見解に基づいた弦の張り方をマスターしよう。

STEP❶

弦をまっすぐ引っ張った状態で、次のペグ・ポストの手前(6弦の場合は5弦手前)を曲げる。
弦をまっすぐ引っ張った状態で、次のペグ・ポストの手前(6弦の場合は5弦手前)を曲げる。3弦と4弦はヘッドのツノのあたりで曲げるとよい。

STEP❷

曲げた箇所をペグ・ポストに引っ掛ける。
曲げた箇所をペグ・ポストに引っ掛ける。

STEP❸

弦先を弦の下に潜らせる。
弦先を弦の下に潜らせる。

STEP❹

そのままギュッと結び……。
そのままギュッと結び……。

STEP❺

潜らせた弦の上に引き上げる。
潜らせた弦の上に引き上げる。

STEP❻

ポストに引っ掛けて巻いていく。
ポストに引っ掛けて巻いていく。

この巻き方にすることで最もテンションがかかる場所を弦の上に乗せることができ、ペグ・ポストのエッジで弦が切れるのを防ぐことができる。また、各弦の巻き数が適切なものとなり、全弦のテンション感のバランスにも優れる。

監修・実演

福嶋優太
Gibson Brands Japan,inc.
PRODUCT TECHNICIAN LEADER

ふくしま・ゆうた◎ギター・クラフトの専門学校を卒業後、ビンテージ・ギター・ショップでカスタマイズ、ビンテージ・ギターのレストアを行なう。現在はGIBSON JAPANのプロダクト・テクニシャン・リーダーとして本国と連携を図り、国内流通製品の検品を担う。また、新旧様々なギブソン製ギターに関するリペア経験を活かし、斉藤和義や生形真一を始めとする数多くのプロ・ミュージシャン使用楽器のリペア/カスタマイズも手掛ける。

ギブソン公式HP>

本記事を監修してくれた福嶋優太氏がデジマート・マガジンの『週刊ギブソン』で紹介する、「レス・ポール・メンテナンス術」も必見!

ギター・マガジン2022年10月号
レス・ポールの70年

ギター・マガジン2022年10月号は、誕生70周年を記念したギブソン・レス・ポール大特集をお届け。本記事で紹介した弦の張り方以外にも、レス・ポール愛好家のタメになる様々なメインテナンス術を紹介しています。