ロック式トレモロなのにチューニングがズレる原因は? | ギター知恵袋:012 ロック式トレモロなのにチューニングがズレる原因は? | ギター知恵袋:012

ロック式トレモロなのにチューニングがズレる原因は? | ギター知恵袋:012

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
チューニングがズレないはずのロック式トレモロを使っているのにチューニングが不安定です。不良品でしょうか。

A:

最初に考えられる要因は「弦を張った直後(ロックする前)に弦を十分伸ばしていない」ということです。弦は伸びて当たり前のものですので、ロック後はロックをはずさないと大きなチューニング調整ができなくなるロック式トレモロでは、弦を張った直後に手で充分に引っぱって弦を伸ばしてからロックするようにしましょう。

2つ目に考えられる理由は「1本の弦につき1回しかチューニングしていない」ということ。1本の弦の張力が変化すれば、他の弦の引っぱり(引っぱられ)具合も変わります。よって6本の弦すべてがチューニングOKな状態になるまで、全部の弦を何度かチューニングする必要があります。それが完了してからナット側のロックをすることが不可欠なのです。

ナット側でロックしたら、最後にブリッジ側で微調整(ロックしたのちに音がズレている弦があった場合、少しのズレであればファイン・チューナーを手で回して調整する)をします。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki