1オクターブはなぜ12音? ドレミを決めたのは誰?  | ギター知恵袋:015 1オクターブはなぜ12音? ドレミを決めたのは誰?  | ギター知恵袋:015

1オクターブはなぜ12音? ドレミを決めたのは誰?  | ギター知恵袋:015

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
誰がドレミ〜という音階を決めたのですか? なぜ1オクターブの音階は12音なのですか?

A:

三平方の定理でも有名なギリシャの数学者によるピタゴラス音律というのがあります。鍛冶屋の金槌の音と金属の重さの関係から倍音を発見、それをきっかけに弦楽器の弦長と振動数の比率を比較、弦が張ってある1/2の位置に1オクターブの倍音があることをピタゴラスが発見したという説です。

その考え方の延長で、(現代の音程に当てはめると)例えばF(ファ)音を基点とした場合、弦長の2/3には5度のC(ド)音という音程があり、C音のさらに5度上の音程にG(ソ)音があり、さらに5度上にはD(レ)音がある、これを6回くり返すと全音階「F、C、G、D、A、E、B」の7音となります。

また逆向きに5度下を探して(例:FからB♭)5回くり返した音「B♭、E♭、A♭、D♭、G♭」を先の7音に加えて音程順に並べると、1オクターブの中に「C、D♭、D、E♭、E、F、G♭、G、A♭、A、B♭、B」という半音階の12音が存在するという音律を導き出したようです。

ドレミ~という呼称決定はイタリアの音楽教師でもあった修道僧が11世紀に「バプテスマのヨハネ賛歌」の音節頭から「Ut(Do)、Re、Mi、Fa、Sol、La、SaintIan(Si)」を作ったとされています。

この先は割愛しますが、興味のある人は調べてみて下さい。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki