アンプにボリュームが2つある意味は? | ギター知恵袋:021 アンプにボリュームが2つある意味は? | ギター知恵袋:021

アンプにボリュームが2つある意味は? | ギター知恵袋:021

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
いわゆるボリュームのツマミ以外に、マスター・ボリュームというツマミがあるアンプを見ました。なぜボリュームが2つもあるのですか?

A:

ボリュームとマスター・ボリュームがある場合は、ボリューム(ゲイン)が入力レベル調整(音色調整)、マスター・ボリュームが音量調整用となります。

音を2系統以上でコントロールできるチャンネルがあってボリュームやゲインが複数ある場合は、それらトータルの音量調整用のツマミがマスター・ボリュームとなります。

例えば「Aチャンネルのボリュームを3、Bチャンネルのゲインを8、マスターを5」とした場合、Aはクリーン・トーン、Bが歪みサウンドになりますが、そのAとBの音量設定を一任されているのがマスター・ボリュームということです。

AのボリュームというツマミはBのゲインのツマミと同様で、音量設定ではなく音色を設定するための役割ということです(Aのボリュームを上げると音色が歪んでいく。マスター・ボリュームを上げても音量は変わるが音色は変わらない)。

ボリュームのツマミが1個だけのアンプの場合、それはボリューム=マスター・ボリュームであり、1つのツマミで音量のみを調整、あるいは音色と音量の設定を兼ねていることもあります。

ボリュームとマスター・ボリュームの3つの状態
写真はVOLUME、MASTERと表示されている例です(写真左)。VOLUMEで音色を決定、MASTERで音量を決定します(写真中央)。その状態からVOLUMEを上げていくと音量はそのままで音色がより歪む方向で変化します(写真右)。写真中央の状態からMASTERを上げていくと、音量は大きくなりますが歪み度合いは変化しません。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki