“左手の力を抜いて押さえろ”って、音がビビりませんか? | ギター知恵袋:074 “左手の力を抜いて押さえろ”って、音がビビりませんか? | ギター知恵袋:074

“左手の力を抜いて押さえろ”って、音がビビりませんか? | ギター知恵袋:074

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
教本に左手指の力を抜いて押さえろとあります。でも指に力を入れて押さえないと音がビビりますよね?

A:

音をビビらせないようするために必要なのは“強い力で押さえる”ではなく“押さえるコツ”を習得することです。

写真は弦を押さえている指先のアップ。弦を押さえていると言っても、実は一般的なフレットの高さであれば弦自体は指板には触れていません。というよりも触れさせる必要がないのです。

弦は指板には触れていない
弦を押さえた時に指の腹の肉が指板に当たっているので弦も当たっていると思いがちだが、実は弦は指板には触れていない。もしも弦の両側から出っぱる指の腹が邪魔になって確認しづらい時は、ピックなどの堅いもので弦を押さえてみたりすると“弦と指板が触れていない”ことがわかりやすい。

逆にもしも指板に弦を触れされようとすると“物凄く強い押さえる力”が必要となり、しかも触れた時には音は♯(シャープ)してしまっているでしょう。

この“指板に弦は触れていない!”という事実を知れば、弦を力まかせにグイグイと押さえつける必要はなく、要は“フレットに弦を乗せる&その乗せ方や指の位置のコツ”をつかめば、音をビビらせずに押さえることができる、ということがわかってもらえると思います。

紙を挟み込んで確認
紙を挟み込んでみたりして確認してみよう。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki