コードを押さえてもいくつかの弦が綺麗に鳴らない | ギター知恵袋:087 コードを押さえてもいくつかの弦が綺麗に鳴らない | ギター知恵袋:087

コードを押さえてもいくつかの弦が綺麗に鳴らない | ギター知恵袋:087

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
コードを押さえて1本ずつ弾いてみても、いくつかの弦が綺麗に鳴りません。

A:

よ~く弦と指を1本ずつ確認して下さい。どこかの指が目的以外の弦に触れていたりしませんか? 自分では意識していないのでなかなか気がつかないものなのですが、綺麗に鳴らない弦がある場合は、ほとんどの原因はその弦を押さえている指以外の左手の指の一部が触れていることです。

(セーハで押さえるコードなど、1本の指で複数を押さえる時以外の)左手の各指は、なるべく第1関節を曲げて立てるようにして押さえて、目標の1本の弦のみに指が触れるようにします。

また音がビビってしまう(ちゃんとした音程ではなくノイズ的にビリビリと鳴る)のは、弦を押さえている指がフレットから(ヘッド側に)離れすぎていることが原因の場合がほとんどです。なるべくフレット近く(フレットのボディに近いほうギリギリ)で押さえましょう。

指を立て、他の弦に触れないようにする。
1本だけを押さえる指はできるだけ立て気味にして他の鳴らす予定の弦に触れないように。
フレット間のブリッジ/ボディ・エンド寄りになるように意識する。
押さえる指の位置はフレット間の真ん中〜ネック寄り(左写真)ではなく、フレット間のブリッジ/ボディ・エンド寄り(右写真)になるように意識しましょう。
また、この写真にはヒントがあります。指がフレットと平行ではなくて指がフレットに対して斜めになるように押さえるのが、薬指を遠くに伸ばすコツです。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki