1つのコードに対して数種類の押さえ方を覚える理由 | ギター知恵袋:100 1つのコードに対して数種類の押さえ方を覚える理由 | ギター知恵袋:100

1つのコードに対して数種類の押さえ方を覚える理由 | ギター知恵袋:100

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
同じコード名なのに押さえる場所や押さえ方が何種類もあるものがあります。1種類だけ覚えるのではダメですか?

A:

1つのコードに対して押さえる場所や押さえ方は1つではありません。何種類もあります。

もしも1つのコードに対して1つのフォームだけでプレイしていこうとすると、ほかのコードに移動する際に、無駄に離れたポジションに移動しなければならなかったり、指使いが多少困難になるなど、不具合が生じます。

色々なポジションでのフォームを知っておけば、直前の押さえ方に近い位置でコード・チェンジできたり、複数の指使いから自分がやりやすいものを選んだりすることもできます。複数の押さえ方を知っておく利点はこれがまず1点。

位置が近いフォームと近いフォームの例
※下のEm7のフォームのほうが前後のコードとの位置関係は近くなる

2点目の利点はエレキ・ギターで特に顕著な部分です。例えばハイ・ポジションでリード・ギターを弾く場合、ハイ・ポジションでの押さえる場所や押さえ方も知っておけば、どの音をリード・プレイに使えばコードに合うかどうかがわかりやすいです。

3点目の利点としては、コード・トーンとして音の積み重ね順を変える(=フォームを変える)ことで、同じコードでも出てくるサウンド(響きの印象)が変わるということです。

以上の3点の利点でわかるように、“色々な音選びができる”ようになるからこそ、複数の押さえ方や押さえる場所を知っておくことは大切なのです。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki