C7の“7”がドから7番目のシ(B音)じゃない理由 | ギター知恵袋:104 C7の“7”がドから7番目のシ(B音)じゃない理由 | ギター知恵袋:104

C7の“7”がドから7番目のシ(B音)じゃない理由 | ギター知恵袋:104

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
C7の7って、ドから数えて7番目のシの音じゃないですよね? なぜですか?

A:

少し音楽理論的な話になりますが、確かに本来の7番目となる音はM7(長7度/メジャー7th)です。ルートがCの場合、CM7コードの構成音“ドミソシ”の“シ”が7番目の音となります。

例えばCコードは3番目の音の“M3(長3度/メジャー3rd)”が構成音に含まれますが表記からは省略されています。その変わりCmコードの時は3番目の音が“M3”ではなく“m3(短3度/マイナー3rd)”ですよ!ということを表記するためにmがついているのです。

しかし7番目の音である“M7”、“m7(短7度/マイナー7th)”の場合は、その3番目の音の時とは逆の表記方法になります。

CM7はコードに含まれる7番目の音がM7であり、そのことを示すためにMがついています。その代わり、C7は構成音の7番目の音が“m7”なのですが、“m3”の表記ですでに使用されている“m”を省略、“M7”とも差別化するために「7」とだけ表記されているのです。

つまり、M3とM7を含むCコードの場合はCM7、M3とm7を含むCコードの場合はC7、m3とm7を含むCコードの場合はCm7、m3とM7を含むCコードの場合はCmM7という表記になります。

C、CM7、C7、Cm6、CmM7の構成音とコード名の関係を指板図で示したもの

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki