ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!
文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
Q:
前ノリ、後ノリ、グルーヴなどの言葉を目にしますが、これらの意味をいまいちつかみかねています。
A:
音を言葉にすることが難しいのと同様、言葉で伝えたいけれども、どうしてもなんとなくでしか表現しきれていないものは、音楽用語にも多いです。
丁度ピッタリ合ったタイミング(ジャストと言います/メトロノームのテンポなどの数値的に正確なテンポが該当します)から、少し前気味に(速めに)プレイする、うしろ気味に(遅めに)プレイする、という意味の言葉が“前ノリ”、“後ノリ”です。
これは音符上では定義付けしにくい漠然さがあり、人それぞれタイミングの感じ方が多少違う部分でもあります。
また、気持ちの良いリズム具合(ノリ)を“グルーヴ”と呼ぶのですが、具体的に“こうなったら気持ち良い”という部分は譜面化しにくいうえに、人それぞれに“気持ち良いと感じるリズム感やスピード感”がありますから、気持ち良い部分が人と共通する場合もあれば共通しない場合もあるでしょう。
そうしたアバウトさも含んだうえでの“気持ち良い時間のくり返しが生む躍動感=グルーヴ”っぽい感じで認識しておいて下さい。
『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』
著者 | いちむらまさき |
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品種 | 電子書籍 |
発売日 | 2015/12/10 |
ISBN | 9784845621262 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。
様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。
東京でギター/ウクレレ楽器教室も。