指の指定がある本とない本がある理由 | ギター知恵袋:138 指の指定がある本とない本がある理由 | ギター知恵袋:138

指の指定がある本とない本がある理由 | ギター知恵袋:138

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
市販の教本やスコア本にはなぜ押さえる指の指定が書いてないものがあるのでしょうか? どの指で押さえるかがちゃんと書いてあるものが欲しいです。

A:

楽器演奏における指の押さえ方/使い方は“運指/指指定/フィンガリング”などと呼ばれ、詳しく言うならば表記されているのは“演奏に便利な指選びのいち例”と言えます。

人の指には長さや太さなどのサイズ違いなどの個人差はありますが、ギター演奏上、誰にとっても便利だと思われる指使いが大抵2〜3種類考えられます。答が1個ではないのです。それゆえに表記しにくいのです。

つまり指使いを自分で選べるようになるということが目標です。そこに到達するためには教本などで基本を学んでいくことが重要であり、運指を学ぶページには指名が表記されているはずなので、そこでどの指をどう使うべきかという基礎をちゃんと習得していれば、だんだんと自分にとってベストな運指を左手が勝手に選ぶようになっていきます。

すでにそこに到達している人にとって、指表記は逆に邪魔なこともあるので、すべてに運指などが表記されていない本もあるのです。

また運指が書いてある時も、それはいち例だととらえ、やはり運指を自分で選べるギタリストを目指して下さい。

押弦する指の指定が書いてある譜例

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki