クラシックの世界でのリズム | ギター上達100の裏ワザ:089 クラシックの世界でのリズム | ギター上達100の裏ワザ:089

クラシックの世界でのリズム | ギター上達100の裏ワザ:089

「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

ジャンル違いの話も知ることで ➡ 自分のリズム感を養う

 実は、クラシックの世界では、テンポ・キープの意味合いが違います。クラシックでは、テンポ・キープよりも“流れ”を重んじる部分があるのです。例えば「禁じられた遊び」をテンポ・キープでプレイすると、多少、無機質になります。テンポ変化があるからこそ、美しく流れるわけです。ある意味では、小節ごとにテンポ・コントロールがあるとも言えます。だから、大勢の合奏には指揮者が必要で、少人数の合奏では呼吸で合わせるという面があります。

 では、クラシックにはテンポ・キープがないのか?と言えば、それは間違いです。譜面には“アンダンテ”、“モデラート”などのスピード用語が書かれており、1曲の中で、テンポが変わっていきつつ、呼吸でタメやテンポ・アップを計っているわけです。

 こうしたジャンル違いの話も知っておき、テンポ・キープができるようになった上で、表現力を広く持ち、リズムをコントロールできるギタリストを目指しましょう。

“アンダンテ”“モデラート”などは、大まかなテンポを指す用語
“アンダンテ”“モデラート”などは、大まかなテンポを指す用語

『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2006.05.17
ISBN9784845613168

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki