ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
分数コードって何? ➡ スムーズに進むために一番低い音を変える役割
分数コードで、理解しやすいのがG(onB)です。
Gコードという家族がいます。「外食ではいつもお父さん(G音)が会計するんだけど、今日はお母さん(B音)がお金を払った。だって、お父さんトイレに行っちゃったから、お母さんが会計した方がスムーズに帰れるでしょ」です。
B音は、Gコードの構成音(ソ、シ、レ)の「シ」です。あくまでもG音(ソ)がコードの大黒柱ですが、B音(シ)が登場した方がスムーズな時もあるということです。
例えば「C-G-Am-F」という進行は、一番低い音が「ドソラファ」とバラバラな動きですよね。それを「C-G(onB)-Am-F」にすれば、一番低い音が「ドシラファ」と、向きが下降進行で統一され、スムーズになります。
さらに「Am-F」の間にAm7(onG)を挟むと、「ドシラソファ」とさらにスムーズ。G音(ソ)はAm7の構成音(ラ、ド、ミ、ソ)の1つで、スムーズに流れるためにラからファに行く間にソを挟んだということです(これは分数コードの概念の説明です。役割については7月公開予定の裏ワザ025を参照)。
『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』
著者 | いちむらまさき |
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品種 | 電子書籍 |
紙版発売日 | 2010.03.19 |
紙版ISBN | 9784845617968 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。
様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。
東京でギター/ウクレレ楽器教室も。