逆回り、抜粋など、よくあるコード進行の「部分」を組み合わせる。 | ギター作曲100の裏ワザ:019 逆回り、抜粋など、よくあるコード進行の「部分」を組み合わせる。 | ギター作曲100の裏ワザ:019

逆回り、抜粋など、よくあるコード進行の「部分」を組み合わせる。 | ギター作曲100の裏ワザ:019

ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

行きと帰りは同じ道? ➡ 引き返したっていい

 裏ワザ017の「C-C♯dim-Dm-D♯dim-Em」は上昇、裏ワザ018の「C-G(onB)-Am-Am7(onG)-F」は下降進行です。裏ワザ013の最後に紹介した「C-F-C-G7-C」なんてのは、散歩の途中で1回、Cの家に帰っちゃってます。このように、音の動きには行ったり来たりという自由さがあります。

 さらに、曲のコード進行にはパターンがあります。「C-C♯dim-Dm-D♯dim-Em」の向きを逆にした「Em-D♯dim-Dm-C♯dim-C」もあれば、「F-Am7(onG)-Am-G(onB)-C」もありで、これらの途中を抜粋して使えばOK。つまり曲作りは、よくあるコード進行の部分組み合わせによって出来上がっていきます。

 そして、セブンスの帰り道を通ると安心感が持てるわけですから、「Em-D♯dim-Dm-G7-C」とか「F-Am7(onG)-Am-G(onB)-G7-C」などで帰るとしっくりくるのです。するとC♯dimをなくすとか、G(onB)はなくさないなどの選択の自由が出てきます。ここからは、経験とセンスが必要となってくる部分です。

逆向きの進行もあり。セブンスを入れるとCに戻れる
逆向きの進行もあり。セブンスを入れるとCに戻れる

『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
紙版発売日2010.03.19
紙版ISBN9784845617968

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki