AメロとBメロは細かく、サビは広く。 | ギター作曲100の裏ワザ:045 AメロとBメロは細かく、サビは広く。 | ギター作曲100の裏ワザ:045

AメロとBメロは細かく、サビは広く。 | ギター作曲100の裏ワザ:045

ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

平うたとサビに違いを持たせるには ➡ サビを目立たせるために平うたを抑える

メロディ選びのコツ。それは、「細かくするか、広くするか」です。

AメロBメロと呼ばれる「平うた」は、音程差を大胆にはせず近い音程の進行にし、細かい音符群にしておきます。そして、サビで多少の音程差を入れつつ、ロング・トーンで広いイメージのメロディにすると、サビの存在がハッキリしてリスナーに覚えてもらいやすいものになります。

サビを盛り上げるという思考よりも、サビを目立たせるために平うたを抑えておくという考え方を持つのです。川の流れが最初はゆるやかに流れていて、あるところから模様が変わるというイメージです。

かと言って、平うたが完全に平たんである必要はありません。音程差はあっても、それが極端ではなく流れるようであればOK。そして、どちらかと言えば、平うたよりもサビの方のメロディが高い音程の集まりになっていると、よりサビらしさが出ます。サビの音程を上げるために、平うたは低めの音からスタートするといいのです。もちろん、例外もあります。

譜面にすると、平うたとサビのイメージが分かる
譜面にすると、平うたとサビのイメージが分かる

『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
紙版発売日2010.03.19
紙版ISBN9784845617968

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki