うた本活用術(コード表記分析編) | ギター作曲100の裏ワザ:053 うた本活用術(コード表記分析編) | ギター作曲100の裏ワザ:053

うた本活用術(コード表記分析編) | ギター作曲100の裏ワザ:053

ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

コードの意味を知るには ➡ 同じ曲で数社の本を見比べよう

 筆者はうた本を数冊(別出版社で)持っており、既成曲のコードを探す時、1つの本に掲載を見つけたとしても、すべての本を見てみます。

 さらに、ネットでコード進行を掲載しているサイトも見てみます。すると、それぞれ採譜した人の考え方の違いで、コード表記が違うことがあります。

 例えば、同じ歌詞の個所でも「Am7」と「C6(onA)」があったり。また、分数コードが省略されている譜面も多いので、何が省略されたのか、弾いてみるとどう違うのか、自分だったらどちらを選ぶのか。そういうことを考えてみるきっかけになります。この作業は、知識の貯蓄を増やしていくことになるのです。

 ちなみに、「Am7」と「C6(onA)」のコード・トーンは同じです。パッと見では、Am7の方が分かりやすいですよね。ですが、前後の流れからC6(onA)を選びたい場合もあります。例えば、「C6-C6(onB)-Am7」よりも「C6-C6(onB)-C6(onA)」の方が、分かりやすかったりもするのです。

ギターでC6(onA)を押さえるのは、Am7と同じこと
ギターでC6(onA)を押さえるのは、Am7と同じこと

『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
紙版発売日2010.03.19
紙版ISBN9784845617968

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki