老舗ブランドMOTUの高音質オーディオI/O=M2 老舗ブランドMOTUの高音質オーディオI/O=M2

老舗ブランドMOTUの高音質オーディオI/O=M2

“自宅時間も増えてDTM環境を整えたいけど、オーディオI/Oのチェック・ポイントがわからん!”、“ウチのオーディオI/Oも古くなったし買い替えたい。安くて良い最新モデルないかな?”というそこのアナタ! アナタにピッタリの1台を見つけるために、特集『5万円以下で買える! ギタリスト向けオーディオ・インターフェース8選』では、8台の異なるキャラクターを持つ機種をピックアップしてご紹介。案内人は、プロデュース・ワークやSNSへの動画投稿などで多数の宅録を経験しているOvallのギタリスト、関口シンゴ。プロの制作現場でも使われるハードウェア/ソフトウェアを生み出すMOTU。そんな業界スタンダード・ブランドが放つこのM2、音質重視のギタリストにはぜひオススメしたい。

取材/文=編集部 撮影=星野俊


MOTU
M2

ギタリストにオススメする3つの理由

①スタジオ・クオリティの高音質!!

今回紹介するオーディオI/Oの中でも、群を抜いて高音質なモデルがこのM2。高級オーディオでも使われる“ESS Sabre32 Ultra DACテクノロジー”を採用しており、メイン出力は120dBのダイナミック・レンジを誇るーーつまり“めちゃくちゃ音が良い”ということ。普段は気づかない細かなニュアンスまでしっかりとモニターできる。

②わかりやすい液晶表示

DTMにおいて適正な入力レベルを設定することは非常に重要。ピークを過ぎてしまうと音が割れて取り返しのつかないことに……。このM2は入力レベルがひと目でわかるような視認性の高いディスプレイを採用している。DTMをやっている人ならばこの仕様のありがたさがわかると思うが、初心者にこそすすめたいポイントでもある。

③ループ・バックChを提供可能

PCで再生される音をPCの入力として送る“ループ・バック・チャンネル”。これにより、マイクやギターの入力とPC上の再生音をミックスした音でリアルタイム配信ができる。自宅からのライブ配信を行ないたいと思っているギタリストは、このポイントは必ずチェックしておこう。本機であればそれが高音質でできる!

“価格に見合わぬ”高音質っぷり、
その解像度の高さに驚くこと必至!

MOTUのM2の魅力は高いサウンド・クオリティ。高級オーディオ機器にも採用されるDAコンバーター(デジタル信号をアナログ信号に変換する装置)、ESS Sabre32 Ultraを搭載したハイエンドなオーディオI/Oだ。メイン出力は120dBのダイナミック・レンジを誇り、最高24bit/192kHz対応で、解像度の高いサウンドが得られる。ファンタム電源対応の2イン仕様で、各チャンネルのモニターを個別にオン/オフできるのも便利だろう。こだわりのペダルボードからの出力を高い音質でRecしたいギタリストなどには特にオススメだ。しかもこれでiOSにも対応しているのもうれしいところ。また、MOTUの定番DAWソフト=Performer LiteやBig Fish Audioなどのループ&サウンド集が多数付属する。

試奏 by 関口シンゴ

関口シンゴ◎せきぐち・しんご/Ovallのギタリストで、自身のSNSアカウントでは自撮りギター演奏動画を投稿し注目を集めている。Charaや藤原さくらなど、多数のアーティストのサポート・ギタリストのほか、プロデューサーとしても活躍中。ソロ名義で最新シングル「Recollection」を2020年9月にリリース。

これを買えばしばらく買い換え不要!

液晶も今っぽい仕様ですし、アルミ筐体も高級感がありますね。“オーディオI/Oといえばこの曲線”っていうイメージがあるし、MOTUって憧れもあります。で、やっぱり高音質で、分離感がすごく良いので、細かい音までちゃんと感じられるような印象です。解像度が高くて、かつ高密度の腰がある音ですね。この“腰がある感じ”って、ラインでギターを録る時にすごく大切なんです。どうしてもラインだと細い音になってしまって、全体のオケに入った時に埋もれてしまいがちなんですが、これはちゃんとパワーがある感じで録れるので、あとでプラグインをかけるのにもすごく良いと思います。これはネクスト・ステップにはもってこいかもしれない……というか、これを買えばしばらくほかの機種に買い換える必要がないくらいプロ・ユースな機材だと思いますね。

HiZ入力(※ギターに最適な入力)
チャンネル数2
対応デバイスMac、Windows、iOS
パソコンとの接続端子USB Type C
バス・パワー(※USB接続でPC側から電源供給)
入力端子インプット(XLRフォーン・コンボ)×2、MIDIイン×1
出力端子ステレオ・アウト×2(フォーン/RCA)、MIDIアウト×1
サンプリング・レート(音質)24bit/192kHz
付属ソフトMOTU Performer Lite、Ableton Live 10 Lite、Big Fish Audio、LucidSamples、Loopmasters、MOTUからの6GBのループとサウンド
付属品USBケーブル(type A to C)
価格オープン・プライス
(市場実勢価格21,800円前後/税抜)
出力はRCA/TRSで選択できる。また、MIDIで外部キーボードなども接続可能。

COLUMN
デジタル機器初心者の編集部Fがセッティングしてみた。

①すごく「オーディオ・インターフェース!」っていう感じの外観で緊張するなぁ……。

②中身はこう……説明書的なものが少ない……大丈夫か、俺?

③なるほどね、箱の裏に書いてあったよ(英語あんま読めないけど……)。で、WEBへ行けと。ヒントを見つけて次へ……脱出ゲームみたいな流れだな。

④書いてあったURLをタイプっ!! 「USER GUIDE」ありました(英語だねぇ)。

⑤ふむ、英語ですねぇ……なんとなくは、わかりますよ??

⑥ソフトもいっぱい付いてる!! お得な感じ〜。で、ログインをする必要があるんですね。

⑦この日、8台分のアカウントを登録したワタクシにとって、新規アカウント作成なんて朝メシ前ですよ。

⑧はい、緑色と「Thank you」の文字! いっちょアガリ〜。

⑨そしたら、製品登録へ〜。今回はデモ機をお借りしているので、ここまで!

⑩もうさすがに慣れましたよ。入出力を「M2」に。

⑪うぉおお!! クリアな音がする〜! 6弦開放のジャリっとした感じの解像度高し!!(完)

初心者的インプレッション
この日6台目のセッティング、もはや初心者とは言えないかもですが、MOTUには苦戦。なぜなら、どこを読んで始めれば良いのかを探るのに手間取りまして(笑)。で、つないで入出力を「M2」に変更すればOK……と思ったら音が出ない。本体の「モニターON」ボタンを押し忘れていました……(恥ずかしい)。で、モニターをONにしたら、クリアな音〜!! それにこれ、見た目がカッコ良いからデスクに置いておきたくなりますよね。