T-SQUAREデビューからの43年で、安藤はサウンド・システムやギターを幾度となくアップデートしてきた。ここでは現在の彼を支えるギター&サウンド・システムを紹介しよう。
文=福崎敬太 写真=小原啓樹
Guitars
Novo Guitars/Model Serus J
ファーノ・ギターズ創設者のデニス・ファーノがデザインを手掛ける、ナッシュビルのブランド、ノヴォ・ギターズ。このModel Serus Jは“YouTubeで使っているギタリストを見て欲しくなった”そうで、パイン材ならではの軽さがお気に入りポイント。ただ、弦長やテンションの関係で、チョーキング時に“普通のストラトなら全音上がるくらいの幅でも、このギターだともう少しベンドしないと全音幅にならない”と取り扱いには難しさがあるようだ。最新作『FLY! FLY! FLY!』のレコーディングでも活躍した。
Fender Custom Shop/Telecaster Thinline
さまざまなギターを弾いている姿を見るが、安藤は“「売っては買い」をくり返しているので、そこまで数は持っていないんです”と語る。このテレキャスター・シンラインはそういったギター探しの中で衝動的に入手した1本で、ほとんど使う機会はなく家でたまに弾くくらいだそう。フロント・ピックアップのカバーがはずされているが、改造点はない。余談だが、“売らなきゃ良かった”と思うこともたびたびあるそうで、それらを売却する時のことを“使わないから、新しいギターも欲しいし売っちゃおうって。欲しい欲求が勝っちゃうんです(笑)”と話してくれた。
Fender Cusotom Shop/Michael Landau 1957 Stratocaster
マスタービルダー=ジェイソン・スミスが手掛けたマイケル・ランドウのシグネチャー・モデルが安藤のメイン・ギター。指板ラジアスが7.25のビンテージ・スタイルで、“1弦のF♯(14フレット)あたりをベンドすると詰まり気味になっちゃうんですよね。僕は弦高を下げたいタイプなので、指板を削ろうかネックを変えようか悩んでいます”とのこと。また、ランドウがローズウッド指板に変更したようで、“ローズウッドで9.5インチRのモデルが出たら良いのですが……”と語っていた。もちろん『FLY! FLY! FLY!』でもメインで活躍。
Shur/Pete Thorn Signature Model
2018年に入手し、一時期メイン級の活躍をしていたサーのピート・ソーン・モデル。機材オタクを自称するピートのモデルということだけあって、随所にこだわりが詰まっている。安藤の速いフィンガリングにもバッチリ対応してくれる“Even C Slim”ネックのコンパウンド・ラジアス指板という仕様に加え、これまでに愛用してきたムーンやエアクラフトなどと同様STタイプというのは言わずもがな。ジョン・サーとピートが共同開発したピックアップ=Thornbuckerなども、同じく機材好きの安藤には響くものがあるのかもしれない。
Novo Guitars/Model Serus J
ファーノ・ギターズ創設者のデニス・ファーノがデザインを手掛ける、ナッシュビルのブランド、ノヴォ・ギターズ。このModel Serus Jは“YouTubeで使っているギタリストを見て欲しくなった”そうで、パイン材ならではの軽さがお気に入りポイント。ただ、弦長やテンションの関係で、チョーキング時に“普通のストラトなら全音上がるくらいの幅でも、このギターだともう少しベンドしないと全音幅にならない”と取り扱いには難しさがあるようだ。最新作『FLY! FLY! FLY!』のレコーディングでも活躍した。
Fender Custom Shop/Telecaster Thinline
さまざまなギターを弾いている姿を見るが、安藤は“「売っては買い」をくり返しているので、そこまで数は持っていないんです”と語る。このテレキャスター・シンラインはそういったギター探しの中で衝動的に入手した1本で、ほとんど使う機会はなく家でたまに弾くくらいだそう。フロント・ピックアップのカバーがはずされているが、改造点はない。余談だが、“売らなきゃ良かった”と思うこともたびたびあるそうで、それらを売却する時のことを“使わないから、新しいギターも欲しいし売っちゃおうって。欲しい欲求が勝っちゃうんです(笑)”と話してくれた。
Fender Cusotom Shop/Michael Landau 1957 Stratocaster
マスタービルダー=ジェイソン・スミスが手掛けたマイケル・ランドウのシグネチャー・モデルが安藤のメイン・ギター。指板ラジアスが7.25のビンテージ・スタイルで、“1弦のF♯(14フレット)あたりをベンドすると詰まり気味になっちゃうんですよね。僕は弦高を下げたいタイプなので、指板を削ろうかネックを変えようか悩んでいます”とのこと。また、ランドウがローズウッド指板に変更したようで、“ローズウッドで9.5インチRのモデルが出たら良いのですが……”と語っていた。もちろん『FLY! FLY! FLY!』でもメインで活躍。
Shur/Pete Thorn Signature Model
2018年に入手し、一時期メイン級の活躍をしていたサーのピート・ソーン・モデル。機材オタクを自称するピートのモデルということだけあって、随所にこだわりが詰まっている。安藤の速いフィンガリングにもバッチリ対応してくれる“Even C Slim”ネックのコンパウンド・ラジアス指板という仕様に加え、これまでに愛用してきたムーンやエアクラフトなどと同様STタイプというのは言わずもがな。ジョン・サーとピートが共同開発したピックアップ=Thornbuckerなども、同じく機材好きの安藤には響くものがあるのかもしれない。
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Sound System
撮影=星野俊
KEMPER/Profiler Powerrack
ライブ機材を撮影するために、4月4日に行なわれたTHE SQUARE Reunionのブルーノート公演に潜入。ここでサウンド・システムの根幹を担っていたのは、ケンパーのProfiler PowerrackとKabinetの組み合わせ。プリセット名を曲名で登録してあるが、各曲ごとの内容はディレイ・タイムが少し違ったり、クリーンを踏んだ時にフェイザーがかかるなどのエフェクトの設定などが変更されている程度。基本はクリーン、コーラス、クランチ、リードで設定しており、どのプリセットもサウンド的にはほぼ同じとのこと。
設定しているリグはWEB上で入手したもので、クリーンがカー・アンプのSlant 6V、コーラスはそれにケンパーのエフェクトをかけたもの、クランチはサーのBadger、リードはカスタム・オーディオ・アンプリファイアーのOD100とのこと。これらを下写真左のProfiler Remoteでコントロールしている。
Foot Pedals
ステージ上の足下がこちら。中央より左側が前述のProfiler PowerrackをコントロールするProfiler RemoteとMission Engineeringのエクスプレッション・ペダル。右側がProfiler Powerrackのバックアップ兼アコギ用として用意されたProfiler Stageと同じくMission Engineering のエクスプレッション・ペダル。以下でそれぞれの用途を見ていこう。
KEMPER/Profiler Remote
Mission Engineeringのエクスプレッション・ペダルは、左をボリューム・ペダル、右をワウ・ペダルとして使用。
KEMPER/Profiler Stage
ライブではアコギ用で使用されたProfiler Stage。キャビネットで鳴らすとハウってしまうため、ラインで出力している。
Lee Custom Amplifier/12AU7 Buffer + Booster
ケンパーのProfiler Powerrackに入る直前につながれている、リー・カスタム・アンプリファイアーの真空管バッファー。本物の真空管JJ Electronic 12AU7を搭載した小型ペダルで、音に芯が出てチューブならではの手触りも加えられるとのこと。
『FLY! FLY! FLY!』 T-SQUARE
T-SQUARE Music Entertainment Inc./OLCH10022-23/2021年4月21日リリース
―Track List―
01.閃光 02.FLY! FLY! FLY! 03.Only One Earth 04.Quiet Blue 05.Brand new way 06.Growing Up! 07.The Hotrodder 08.回帰星-kaikiboshi- 09.Joy Blossoms
―Guitarist―
安藤正容