折坂悠太の使用ギターと新たに導入したエレキ関連機材 折坂悠太の使用ギターと新たに導入したエレキ関連機材

折坂悠太の使用ギターと
新たに導入したエレキ関連機材

最新作『心理』ではエレキ・ギターも導入した折坂悠太。ここでは撮影に成功したツアー用セットを紹介しよう。

文=福崎敬太 撮影=西槇太一

Orisaka’s Live Gear

FUJII GUITARS
Classical(Orisaka Prototype)

折坂がライブで愛用するガット・ギターが本器。藤井圭介氏が手がける富山の工房=FUJII GUITARSが折坂のために作った1本で、長らくメインとして活躍している。ライン端子も備え、ライブではOBANA MICROFONEのダイナミック・マイク=G5とラインの音を、Headway Music AudioのEBD-2(DI/プリアンプ)でミックスして出力。なお、アルバム『心理』では本器使用せず、「nyunen」のガット・ギターは1970年代の矢入貞夫製を、ほかのスティール弦アコースティックとしては、エンジニア所有の1970年代製ヤマハFG-180などが登場したそうだ。

Gibson
1997 Chet Atkins Tennessean

折坂がメインで使用しているエレキ・ギターは、最近入手したという1997年製ギブソンChet Atkins Tennessean。“重奏”編成で使うにはこれまでの小さなフルアコ(=Rozeo Ladybug)だと音が飽和してしまうため、1 5/8インチ胴でセンター・ブロックを持つ本器を導入したそうだ。ペグをシャーラー製に変更した以外、改造点はなし。ピックアップやボリューム&トーン・ツマミはまだ使い方が定まっていないようだが、マスター・ボリューム・ツマミがボリューム奏法をしやすいホーン部にあるのがお気に入りとのこと。なお、本器は『心理』でも活躍した。

Rozeo
Ladybug Mahogany

エレキ・ギターを導入した当初、メインとして活躍していたのがこのロゼオ製Ladybug Mahoganyだ。ローズウッド指板以外はすべてマホガニーを使ったコンパクトなフルアコで、寺田楽器が製造しているモデル。小柄なボディながらリッチな鳴りで重宝していたが、“重奏”メンバーでのアンサンブルでは音が飽和してしまうそうで、現在はサブとしてスタンバイしている。『心理』のレコーディングでは使用せず。ちなみにアルバムでのP-90サウンドでは、エンジニア所有の1965年製ギブソンSG Specialが活躍したそうだ。

YAMAHA
F50-112

リサイクル・ショップで見つけたというヤマハF50-112。12インチ一発のトランジスタ・アンプが折坂のメイン機だ。EQ設定はほぼ写真のとおりだが、会場によってTREBLE&BASSなどは微調整する。チューブ・アンプなどでは歌う際に音が飽和してしまうが、本機はトランジスタ・アンプらしいパキッとしたサウンドでありながらJC-120などよりもマイルドな音像で、折坂の楽曲にちょうどマッチするとのこと。なお、『心理』のレコーディングでは本機ではなく、エンジニア所有の1964年製フェンダーPrincetonが使われた。

Pedalboard

【Pedal List】
①TC Electronic/polytune3 NOIR(チューナー)
②TC Electronic/DITTO Looper
③Ibanez/TS9
④Fairfielc Circuitry/Shallow Water(コーラス/ビブラート)
⑤Demeter/Tremulator(トレモロ)
⑥MXR/dc brick(パワー・サプライ)

シンプルに組み上げられた折坂のボードは、チューナー①から⑤まで番号順ですべて直列に接続。

④はランダム変化するモジュレーションで、民謡の歌い手による音の揺れのような感覚がお気に入り。ライブでは薄くコーラスっぽい感じでかけることが多いそうだ。トレモロ⑤は細かな揺れに設定し、「心」の最後などで飛び道具的に使う。

歪み③は「爆発」のレコーディング時に入手したもので、DRIVE=9時、TONE=10時、LEVEL=12時にセッティングしている。

作品データ

『心理』
折坂悠太

ORISAKAYUTA/Less+ Project./ORSK-016/2021年10月6日リリース

―Track List―

01. 爆発(ばくはつ)
02. 心(こころ)
03. トーチ
04. 悪魔(あくま)
05. nyunen
06. 春(はる)
07. 鯱(しゃち)
08. 荼毘(だび)
09. 炎 feat. Sam Gendel(ほのお)
10. 星屑(ほしくず)
11. kohei
12. 윤슬 (ユンスル) feat. イ・ラン
13. 鯨(くじら)

―Guitarists―

山内弘太、折坂悠太