喜多建介の使用アンプ、エフェクター・ボードを紹介! “プラネットフォークス・ツアー”でAKGサウンドを生み出す、喜多のサウンド・システムは必見だ!
文=福崎敬太 撮影=西槇太一
Bogner/Ecstasy & SHINOS/Luck 6V
お馴染みのメイン・アンプはボグナーEcstasy(写真左)で、クリーン用として近年ステージにセットされているのが右のSHINOSのLuck 6V。海外のライブなどでは以前のようにボグナーのチャンネルを足下で切り替えて1台で済ませているが、現在のメイン・セットはこの2台となった。
ライブでは以前よりも歪みを落としがちになったそうで、曲ごとの歪み量はアンプ側のツマミで調節し、ソロなどではEcstasyのブースター機能を使用する。
『プラネットフォークス』のレコーディングではこの2台のほかにも、ディバイデッド・バイ・13のLDW 17/39が活躍したそうだ。
Pedalboard
【Pedal List】
①FREE THE TONE/JB-41S(ジャンクション・ボックス)
②Jim Dunlop/535Q Crybaby Multi-Wah(ワウ・ペダル)
③Custom Audio Japan/RS 616(プログラマブル・スイッチャー)
④MXR/Super Comp(コンプレッサー)
⑤Electro-Harmonix/POG2(オクターバー)
⑥BOSS/TB-2W(ファズ)
⑦EarthQuaker Devices/Transmisser(モジュレーション/リバーブ)
⑧strymon/ZELZAH(マルチ・フェイザー)
⑨BOSS/MD-200(マルチ・モジュレーション)
⑩⑪BOSS/DD-20(マルチ・ディレイ)
⑫BOSS/FRV-1(リバーブ)⑬Electro-Harmonix/FREEZE(サステイナー)
⑭BOSS/FS-5U (フット・スイッチ)
⑮BOSS/TU-2s(チューナー)
⑯RJM/Amp Gizmo(アンプ・チャンネル・スイッチャー)
⑰FIREGLOW /PPS-05(パワーサプライ)
⑱Vital Audio/VA-08 Mk-II(パワーサプライ)
喜多のライブ用ボード。接続順はギターからジャンクション・ボックス①を通り、ワウ②を経由してスイッチャー③へと入る。③の各ループで④〜⑫までをコントロールしており、③のアウトから⑬を通って①へと戻り、アンプへと出力される。
スイッチャー③にはボグナーからのMIDI信号も⑯経由で入力され、上部の拡張スイッチャーと合わせてアンプの切り替えまでプログラムでコントロール。ループは以下のとおりだ。
L1:COMP(貼られているテープの文字/以下同)=④
L2:POG2=⑤、⑥、⑦
L3:PHASE=⑧
L4:TREM=⑨
L5:DELAY=⑩、⑪
L4:REV=⑫
L2はエレクトロ・ハーモニックスMel9に一時変わっていたところに⑤が返り咲き。「踵で愛を打ち鳴らせ」のイントロなどで使用する。
ファズ⑥は最近導入したばかりで、ROTH BART BARONとのセッションで使用したそう。⑦はノイズ用で、AKGのツアーでは曲間のセッションなどで踏む。
BOSSのPH-2だったL3は、ストライモンの⑧に変更。用途はほぼ変わらず、現在は“フェイザーらしい音”で使っているそうだ。
L5のディレイは、右側(⑩)でスタンダードなディレイを楽曲ごとのテンポでプリセットしており、そこから漏れたものが左側(⑪)という使い方で、2個掛けなどはあまりしないようだ。ワープ・モードで長踏みして音が増えていくようなアプローチも。
スイッチャー外のサイステイナー⑬は、本人曰く“サステインが欲しい時に感覚で使っていることが多い”。なお、『ホームタウン』で特に多用していたそう。
LIVE INFORMATION
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Tour 2022 “プラネットフォークス”
【SCHEDULE】
5月28日(土)/埼玉 三郷市文化会館 大ホール
5月29日(日)/埼玉 三郷市文化会館 大ホール
6月01日(水)/東京 東京国際フォーラム ホールA
6月04日(土)/広島 上野学園ホール
6月05日(日)/熊本 市民会館シアーズホーム夢ホール
6月10日(金)/石川 本多の森ホール
6月12日(日)/静岡 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
6月17日(金)/愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
6月21日(火)/神奈川 神奈川県民ホール 大ホール
6月26日(日)/香川 レクザムホール 大ホール
7月01日(金)/兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
7月02日(土)/奈良 なら100年会館 大ホール
7月09日(土)/群馬 高崎 芸術劇場 大劇場
7月15日(金)/千葉 市川市文化会館 大ホール
7月23日(土)/東京 日比谷野外大音楽堂
9月30日(金)/宮城 仙台サンプラザホール
10月02日(日)/岩手 盛岡市民文化ホール 大ホール
10月08日(土)/栃木 宇都宮市文化会館 大ホール
10月15日(土)/北海道 カナモトホール
10月19日(水)/大阪 グランキューブ大阪 メインホール
10月20日(木)/大阪 グランキューブ大阪 メインホール
10月23日(日)/福岡 福岡サンパレス ホテル&ホール
10月27日(木)/神奈川 横浜アリーナ
11月19日(土)/沖縄 那覇文化芸術劇場なはーと
全席指定席:7,300円(税込)※3歳以上チケット必要
[高校生以下対象 学割あり]※当日学生証or証明書持参で1,500円キャッシュバック
※チケット購入の詳細は特設ページまで
http://www.akglive.com/tour2022/
作品データ
『プラネットフォークス』
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Ki/oon Music/KSCL-3367/2022年3月30日リリース
―Track List―
01. You To You(feat. ROTH BART BARON)
02. 解放区
03. Dororo
04. エンパシー
05. ダイアローグ
06. De Arriba
07. フラワーズ
08. 星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)
09. 触れたい 確かめたい(feat. 塩塚モエカ)
10. 雨音
11. Gimme Hope
12. C’mon
13. 再見
14. Be Alright
―Guitarists―
喜多建介、後藤正文