東京は赤坂のミュージック・レストラン=MZES TOKYOが企画した、則竹裕之(d)と須藤満(b)の35周年記念セッションへ参加したことをきっかけに結成されたという、安藤正容の新バンド=アカサカトリオ。5月7日に同レストランで行なわれたライブでの最新使用機材を紹介しよう。
文=福崎敬太 撮影=星野俊 協力=MZES TOKYO
Paul Reed Smith/Silver Sky
現在メイン級の活躍をしているのが、なんとポール・リード・スミスのSiliver Sky! ジョン・メイヤーとの共同開発で生まれた1本で、入手のきっかけはソエジマトシキのYouTube動画だそう。その音抜けの良さが気に入り、リア・ピックアップをセイモア・ダンカンのLittle ’59 Stratに載せ替えて愛用。
Gibson/1962 ES-335
2000年頃に入手し、T-SQUAREの『FRENDSHIP』(2000年)、『BRASIL』(2001年)などで使われたギブソンES-335。ドット・ポジション・マーク最終期の1962年製の1本だ。メタル・トップのノブやダブル・リングのクルーソン・ペグなど、オリジナル仕様を多く残している。
Novo Guitars/Model Serus J
2019年頃に入手してから頻繁に登場するようになったノヴォ・ギターズのModel Serus J。パイン・ボディならではの軽さがお気に入りのポイント。こちらもYouTubeの試奏動画をきっかけに購入したそうだが、こうして新しいギターがすぐに戦力として定着するあたりに安藤らしい柔軟性の高さとギター・キッズっぷりを感じる。
Sound System
アカサカトリオでのライブは①Kemper Profiler Stageをメイン・アンプとしたシステム。①のセンド/リターンに②Dry Bell/Vibe-Machine(ビブラート/コーラス)、③AMATERAS JAPAN/LINE TRANS(トランス/通称ニーヴくん)、Shin’s Music Perfect Volume Hybrid(ボリューム・ペダル/④)の順につながっている。
②は敬愛するマイケル・ランドウの使用をきっかけに入手したモデル。ビブラートとコーラスの2モードが選べるが、安藤はビブラートとして使用。
③は以前のシステムでLee Custom Amplifierの12AU7 Buffer + Booster(バッファー)が担っていたセクションで、Kemperのデジタル臭さを緩和する役割の1台。
これまでKemperのエクスプレッション・ペダルでコントロールしていたボリュームは、“カーブが扱いづらい”という理由から④でコントロールするようになった。