マスダミズキのソロ・プロジェクトによる新作『miida』で使用したギターやエフェクターを紹介! マスダによるキレの味のある軽やかなカッティングだけでなく、オカモトコウキ(g)による時にメロウで時にロックなリフなども聴くことができる。ここでは、そんな鮮やかな音色を聴かせた機材を明らかにしていこう。
文=編集部 写真=藤岡柊平
Guitar
Fender/Jazzmaster
ねごと時代から長年愛用しているメイン器
ねごと活動時からのマスダミズキの長年のメイン器、フェンダーの日本製ジャズマスター。ギターを弾き始めた10代の頃から愛用し続けている。
一時期、サドルはムスタング・タイプに交換されていたが、ジャズマスター・タイプに戻っていた。また、演奏中の手に当たっても動かないようプリセット・コントロールのスイッチをボディに埋め込むなどのカスタマイズを施している。“独特のメロウな感じが自分のコード使いにしっくりくる“と大きな信頼を寄せる1本だ。
新作では「bergamot memories」や「swim in boredom」、「Continue」で使用したそうだ。
Fender/Made In Japan Hybrid 50s Stratocaster
ダンス/ヒップホップ・チューンを彩ったストラトキャスター
オカモトコウキが今作でメインで使用したのは、フェンダーのMIJハイブリッド50’sストラトキャスター。
アルバムでは「Rain」イントロの爽やかさをまとったリフや、「Trash into The Sea」サビの歌裏で軽快に鳴らすシングルコイルらしいサウンドのほか、「(I don’t wanna) fade out」、「be true?」、「LUCKY」で使用した。
Pedals

【Pedal List】
①BOSS/BD-2w(オーバードライブ)
②ProCo/RAT 2(ディストーション)
③Electro-Harmonix/Big Muff(ファズ)
④BOSS/CH-1(コーラス)
⑤Maestro/Echoplex EP-3(テープ・エコー)
新作『miida』では、アンプ録りの楽曲でそれぞれのペダルを単体、あるいは2台の組み合わせで使っており、ギター・サウンドの音作りは非常にシンプルだ。
「bergamot memories」のギター・サウンドは、①BOSS/BD-2w(オーバードライブ)と③Electro-Harmonix/Big Muff(ファズ)を組み合わせて使用。サビに向かって爽やかなサウンドになっていく楽曲の中で、歪みサウンドによるギター・ソロやリフが映える。
「Continue」では、ロック・テイスト満載の痛快なソロを聴かせているが、これは②ProCo/RAT(ディストーション)と①を組み合わせている。
①についてはほかにも、「Rain」のイントロやサビで聴けるクランチ気味の爽やかなギター・リフでも使用。ラスト・サビ前でのソロについては比較的ゲインを深めにかけているようだ。
⑤Maestro/Echoplex EP-3(テープ・エコー)は、④BOSS/CH-1(コーラス)と組み合わせ、「melt night」で使用。“この曲はフィッシュマンズっぽくしたかった”というマスダの意図どおり、この組み合わせにより独特の浮遊感を演出した。