Hello Sleepwalkersの紅一点、ナルミが使用する最新ライブ用ギター＆エフェクター・ボード

Hello Sleepwalkersの女性ギター・ボーカル、ナルミの使用ギターとエフェクター・ボードをご紹介。トリプル・ギター×男女ツイン・ボーカルという、情報量の多いアンサンブルの中でも埋もれない、鮮やかなギター・サウンドを響かせる彼女。そのサウンド・システムの全貌に迫る！

取材／文＝伊藤雅景　撮影＝星野俊

Guitar

ESP／VIPER

音の鋭さとコード感を両立させたメイン

“ネックを握って即決した”というナルミのメイン・ギター。“ジャキっとした鋭利な面が目立ちつつも、しっかりとコード感が出てくれる。それに、歌いながら弾いていて気持ちが良いギター”だと語ってくれた。ピックアップ・ポジションはセンターを多用しており、ボリューム、トーン・ノブは常に全開。なお、Hello Sleepwalkersのギター・アンサンブルでは、本器は低域のフレーズを担うことが多い。使用弦はシュンタロウ（vo,g）と同じElixirのカスタム・ライト（.009〜.046）だ。

Pedalboard

【Pedal List】
①BOSS／TU-2（チューナー）
②DigiTech／Whammy 5（ピッチ・シフター）
③Behringer／UT100（トレモロ）
④Fulltone／OCD（オーバードライブ）
⑤BOSS／BD-2（オーバードライブ）
⑥VOX／Satchurator（ディストーション）
⑦MXR／micro amp（ブースター）
⑧DigiTech／DigiVerb（リバーブ）
⑨Custom Audio Japan／AC DC Station ver.2（パワー・サプライ）

コンパクト・エフェクターがシンプルに並べられたナルミのボード。ギターの信号は①〜⑧の順に流れる。

ここからは各エフェクターの使用ポイントを番号順に解説しよう。

まず、②はCLASSICモードで、オクターブ上を鳴らす使い方が多い。次の③は、ほぼ踏むことがないとのこと。

④はメインの歪みで、ナルミのバッキング・サウンドを作るうえで欠かせないペダルだ。トグル・スイッチはLP側をセレクトしており、Volumeが11時、Drive、Toneツマミは1時方向とプッシュ気味のセッティング。

続いて、クランチ・サウンドを作る際に使用するのは⑤だ。ボード上部にある⑥は、ライブで“音をカオスにする時に踏む”とのこと。ゲインをプッシュする“moreスイッチ”も踏んでいる。なお、リード・プレイ時のブースターは⑦だ。

最後段の⑧は、1本でのコード・プレイ時に音像を広げるような用途で使用。