今回紹介するエリック・クラプトンの来日公演機材は、バック・ステージに用意されていたメルセデス・ブルーのEric Clapton Stratocaster。2023年4月のステージでは使用されなかったが、2016年の来日時にはメイン・ギターを務めた1本だ。
取材・文=菊池真平 撮影=星野俊 協力=ダン・ディアンリー(https://www.dandguitars.com/)、前むつみ
Fender Custom Shop
Eric Clapton Stratocaster Mercedes Blue Masterbuilt by Todd Krause
2016年の来日時ではメインを務めた1本
「ダーク・ブルーのストラトは2014年に製作され、メイン・ギターとして使用されていました。その後 2019年にアーモンド・グリーンのストラトがメイン・ギターとなりました」
とギター・テックのダン・ディアンリーが語ってくれたのは、メルセデス・ブルーと呼ばれるエリック・クラプトンの愛車のカラーを再現したフィニッシュが施された、 フェンダー・カスタムショップEric Clapton Stratocaster。
2016年の来日公演ではメイン・ギターとして使われた1本だが、今回はサブ・ギターとして舞台袖にスタンバイしていたものの、登場することはなかった。
これはトッド・クラウスが2014年に製作したもので、EC仕様のVシェイプに仕上げられたメイプルの1ピース・ネック、ウレタン塗装で仕上げられたアルダーの2ピース・ボディ、ビンテージ・ノイズレス・ピックアップといった組み合わせが特徴となる。もちろんアクティブのミッド・ブースト回路、TBXコントロールも内蔵されている。
これまでにかなり使われたはずだが、塗装も良好なコンディションを保っていた。
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DanD Guitars公式HP
https://www.dandguitars.com/
エリック・クラプトンのギター・テックを務めるダン・ディアンリーは、ギター・ルシアーとしても活躍している。彼が手掛けるダンDギターズ(DanD Guitars)の12弦モデルは、クラプトンもライブ作品『Lady In The Balcony: Lockdown Sessions』で使用した。