2019年の来日公演でエリック・クラプトンのメイン・ギターを担ったストラトキャスターも、2023年4月の武道館公演のステージ袖に準備されていた。アストン・マーティン社の車に使われているカラーを再現した、アーモンド・グリーンの1本だ。
取材・文=菊池真平 撮影=星野俊 協力=ダン・ディアンリー(https://www.dandguitars.com/)、前むつみ
Fender Custom Shop
Eric Clapton Stratocaster Almond Green Masterbuilt by Todd Krause
精悍な印象が記憶に残るアーモンド・グリーン
2019年に行なわれた通算22回目となる来日公演ではメインとして使われ、記憶に残っているファンも多いであろう、Eric Clapton Stratocaster。
「このギターもトッド・クラウスが製作しています。少なくとも2000年代前半以降、彼のフェンダー・ギターはすべてアストン・マーティンの車と同色になっています」
と、ギター・テックのダン・ディアンリーが語るとおり、特別なフィニッシュだ。グリーン系のフィニッシュは赤や青系のカスタム・カラーよりも数が少なく、個性が際立つ。
ボディはアルダー製で、塗装はウレタン。1ピース・メイプル・ネックのVシェイプは、エリック・クラプトンの好みが反映され握りやすく、ビンテージ・タイプのフレットが22fまで打たれていた。指板面は9.5Rとやや緩く、現代的なネックに仕上げられている。
ピックアップはお馴染みのビンテージ・ノイズレスが3基マウントされ、ミッド・ブースト回路を内蔵しているため、コントロールはマスター・ボリューム&トーン、TBXトーンとなる。
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DanD Guitars公式HP
https://www.dandguitars.com/
エリック・クラプトンのギター・テックを務めるダン・ディアンリーは、ギター・ルシアーとしても活躍している。彼が手掛けるダンDギターズ(DanD Guitars)の12弦モデルは、クラプトンもライブ作品『Lady In The Balcony: Lockdown Sessions』で使用した。