“Char JLC&PINK CLOUDトリビュート・ライブ”の2日目、2023年6月28日に開催された“PINK CLOUDセッション”でCharの使用機材を撮影! ほぼすべての楽曲をバーガンディ・ミストのストラトキャスター1本で演奏していたが、ステージ袖に用意されたギターも含めて、ここで紹介しよう。
取材/文=福崎敬太 撮影=星野俊
1959 Fender Stratocaster
PINK CLOUD期を象徴するバーガンディ・ミスト
2023年6月28日、“PINK CLOUD”期の楽曲を披露したライブで、全編をとおして使用されたのは、バーガンディ・ミストのストラトキャスター。1983年頃にルイズルイス加部(加部正義/b)の友人から購入した個体で、PINK CLOUD時代のメイン・ギターだった1本。
1984年にリア・ピックアップが断線し、フロントのピックアップをリア位置に移し、フロント位置に“ビンテージ・ストラト”のものを移植したそう。だが、長年の使用によりその全貌を知る人はおらず、現在中身がどうなっているかはギター・テックにも不明とのことだ。
1967 Fender Mustang
約30年間愛用している1967年製ムスタング
JL&C〜PINK CLOUD期に活躍したムスタングと交換する形で入手した、1967年製ムスタング。1994年から約30年にわたり愛用し続けている。今回のステージでは、アンコールの「Smoky」で登場。
ピックアップは基本的に両方ともオンにして使用。ほとんどオリジナルのままの状態だが、全体の弦高を下げつつビビらないようにするために、1弦と6弦のサドル下にシムを挟んでいる。
また、本記事の後半で紹介する“Char Signature Mustang”とはサウンド・キャラクターが異なるため、“昔の楽曲を奏でる”というテーマから本器がムスタングのメインに採用された。
Fender Custom Shop
Char 1959 Stratocaster Burgundy, Journeyman Relic
バーガンディ・ミストの精巧なレプリカ
前出のオリジナル・バーガンディ・ミストのサブとして用意されていた1本。2018年にリリースされた、フェンダー・カスタムショップのChar 1959 Stratocaster Burgundy, Journeyman Relicだ。
ピックアップもマスター・ビルダーであるポール・ウォーラーがデザインした独自のもので、オリジナル・バーガンディ・ミストに限りなく近いサウンドを実現している。
Fender Custom Shop
Char Signature Mustang Pink Paisley
特別にペイントされたピンク・ペイズリー・ムスタング
JL&Cでお馴染みの三日月型インレイを有する指板を見れば、ピンとくる人も多いのでは? 本器は、2013年にフェンダー・カスタムショップからリリースされた“Char Mustang Free Spirits/Pinkloud”に、ピンク・ペイズリーのフィニッシュを施した1本だ。
この日は前出の1967年製ムスタングのサブとしてステージに用意されていた。
作品データ
『SOLILOQUY』
Char
ZICCA RECORDS/ZRSY-01/2023年7月31日リリース
―Track List―
- JEFF -SOLILOQUY
- BLUE WIND
- GOJIMADE MATENAI
- STRA-POLE -PAGE 12-
- BEYOND THE BEYOND
- INFANT ELEPHANT
- MICCA BOZER
- MY FAVORITE THING
- VOYAGE
- KINDESALTER
- WHEN YOU WISH UPON A STAR
- I FEEL FREE
―Guitarist―
Char