Charがデビュー45周年トリビュート・ライブのステージで使用したペダルボードを紹介! CE-1やCopicatなどのお馴染みのラインナップに加え、このステージで初導入したエフェクターも!
取材/文=福崎敬太 撮影=星野俊
Char’s Pedalboard
【Pedal List】
①zicca ax/Smokit(オーバードライブ)
②Fender/Tread-Light Wah Pedal(ワウ・ペダル)
③BOSS/OC-2(オクターバー)
④MXR/Phase 100(フェイザー)
⑤Electro-Harmonix/Mel9(メロトロン・シミュレーター)
⑥BOSS/CE-1(コーラス)
⑦BOSS/FS-5L(フット・スイッチ
アップデートされたCharのペダルボード
お馴染みのペダルとニュー・フェイスが同居するCharのペダルボード。ギターからの信号経路は、後述するスイッチャーからオーバードライブ①に入り、⑥までを番号順に通過する。⑥のアウトからは、Watkinsのテープ・エコー=Copicatを経由してアンプへと進む。フット・スイッチ⑦はCopicatのオン/オフ用だ。
新しく加わったシグネチャー・オーバードライブ①は、Maxonとのコラボ・モデル=Hizmaszoを土台に開発されたモデル。Charのアイディアで、インプット&アウトプットに舟形ジャックを採用。また、ゲインを足で変化させられるように、筐体左下にホイール・コントロールを設置。この日は固定されていたが、2023年5月の日比谷野音公演では、足でホイールを操作していた。
基本的には、ギター・ソロでアンプのクランチをプッシュするような使い方だった。
Smokit特設ページ
https://zicca-records.net/smokit/
続くワウ②はレコーディングや自宅で使っていたが、ステージには初登場。ノイズが少ないところがお気に入りとのこと。レンジをフル、“MID FREQ”は“HI”を選択している。「PINK CLOUD」のソロや「MY DELICATE ONE」のテーマ〜ソロなどで活躍。
オクターバー③では、「Falling Star」のソロや「Never Ending Road」のカッティングに厚みを持たせ、フェイザー④で「Only For Love」のアルペジオなどに揺れを加えていた。
そして、こちらも初登場のメロトロン・シミュレーター⑤。おそらく「Why Aren’t You Ready」のイントロで使用していたようだが、どうだろうか?
コーラスの名機⑥はお馴染み。本機のプリアンプ部をとおった音が、Charのシグネチャー・サウンドだろう。コーラスとしてもアンコールで披露した「Smoky」ほか、随所で分厚さを演出するようにオンにされていた。
なお、Charはチューナーを使わずに耳で合わせているため、ボードにチューナー・ペダルはなし。
Other Pedals
Custom Audio Japan/MLS-2
ギターとメイン・ボードの間に位置する、CAJ製の多機能スイッチャー。A/Bボックスやループ・スイッチャーとしても使用できるが、インプット・セレクターとして使われている。ギターの持ち替えをスムーズにするために導入しているそうだ。
Watkins/Copicat
Charが長らく愛用する、ワトキンスのテープ・エコー、Copicat。メイン・ボードを通過したのち、本機に入力され、アンプへと向かう。「Hug Letter」のレイドバックしたカッティングなどでかけられていた。
また、本機に使用するテープは、ギター・テックの手製で、この日も交換されたばかりだった。レコーディング・スタジオに余っていたオープン・リール・テープを譲ってもらい、それをちょうど良い長さに切って使っている。
作品データ
『SOLILOQUY』
Char
ZICCA RECORDS/ZRSY-01/2023年7月31日リリース
―Track List―
- JEFF -SOLILOQUY
- BLUE WIND
- GOJIMADE MATENAI
- STRA-POLE -PAGE 12-
- BEYOND THE BEYOND
- INFANT ELEPHANT
- MICCA BOZER
- MY FAVORITE THING
- VOYAGE
- KINDESALTER
- WHEN YOU WISH UPON A STAR
- I FEEL FREE
―Guitarist―
Char