ジョン・メイヤーが名曲「Neon」で使用したマーティンOM-28JM ジョン・メイヤーが名曲「Neon」で使用したマーティンOM-28JM

ジョン・メイヤーが名曲「Neon」で使用したマーティンOM-28JM

新年を間近にした2023年12月末、ジョン・メイヤーがブルーノート東京でソロ・ライブを開催した。2024年2月13日に発売となるギター・マガジン3月号では、ジョンがステージに用意したすべての機材を紹介している。ギタマガWEBでは、特別にその中から一部を抜粋してお届けしよう。今回は超人気曲「Neon」で使用された、マーティンのOM-28JMをピックアップ!

取材・文:田中雄大 機材写真:星野俊
※本記事はギター・マガジン2024年3月号に掲載された『ジョン・メイヤー来日ソロ公演の全機材 at ブルーノート東京(12月29日-12月31日)』から抜粋したものです。

Martin/OM-28JM

Martin/OM-28JM

マーティンによるジョン・メイヤー・シグネチャーの第1弾として2003年に登場したOM-28JM。ボディ・サイズが000と同様、そしてスケールはドレッドノートと同様の645.2mmという特徴を持ったOM-28をもとにしたモデルである。

本器と合わせて2本のOM-28JMが持参されていたが、ピックガード付近の塗装の剥がれが特徴的なこちらはジョンのお気に入りとして有名な個体。サウンドホール内のラベルに書かれたシリアル・ナンバーは“#83”であるようだ。

編集部が観覧したセットでは「Neon」で使用されており、インターネット上のライブ動画などを観ても「Neon」で使われることが多い模様。同曲は6弦のみC音まで落とすチューニングのため、弦のゲージや各所の調整が専用の設定になっている可能性は高いだろう。

トップ材はイングルマン・スプルース、サイド&バック材はイースト・インディアン・ローズウッド、ネック材はマホガニー、指板材はエボニーという構成。ネック・エンドに記されたジョンのサインや、12フレットの三角形状のポジション・マークなどが特徴的である。ちなみに、この三角の意匠はパイロット・ウォッチから着想を得たと言われている。

ギター・マガジン2024年3月号表紙

ギター・マガジン2024年3月号
『特集:ブライアン・メイ(クイーン)

本記事はギター・マガジン2024年3月号に掲載された『ジョン・メイヤー来日ソロ公演の全機材 at ブルーノート東京(12月29日-12月31日)』から抜粋したものです。

本誌では、エレキ・ギター2本、アコースティック・ギター12本、2台のアンプ、2組のペダルボード、ピックやカポ、ピアノにいたるまで、2023年12月のソロ公演でジョンが用意した“全機材”を紹介していますよ!