今、注目すべきケンタ系ペダル14機種を、業界屈指のレビュアー=村田善行の試奏コメントともに紹介する本企画。今回はマキノ工房のSCYLLA-Xをチェック!
取材・文=辻昌志 撮影=星野俊
※本記事はギター・マガジン2024年3月号の『徹底試奏! ケンタウルス系ペダル14選』を再編集したものです。
マキノ工房
SCYLLA-X
初期の当たり個体を徹底研究
ビンテージ・ペダル・フリークが立ち上げた大阪の個人工房による逸品。
ケンタウルスのロング・テイル・バージョンのモデル群から、最も“当たり”の個体を徹底研究して生み出したという。
古き良きサウンドを核に持ちながら、ギターやジャンルを選ばない汎用性のある音が魅力。
専用電源コード(別売り)をつないで歪ませると、ローにエッジ感が増し、ハイの音抜けが良くなる設計となっている。
Murata’s Comment
良い意味で“古臭さ”をキープ
かなり派手目にセッティングした、ゴールド筐体のケンタと言いますか。マイケル・シェンカー的な歪みもいけそうな感じ(笑)。
でも枯れ感はずっと残るし、良いチューニングにしていますねぇ。
リッチでブワーッと音が広がっていきつつ、散らからない。歪ませても音が破綻せず、ミッド・レンジもずっと残ります。
良い意味で“古臭さ”をキープしているんですよね。古いマーシャル系アンプ的な成分を感じます。トーンへの強いこだわりが伝わってきました。
マキノ工房
SCYLLA-X
マキノ工房/スキュラ10
【スペック】
●コントロール:OUTPUT、TREBLE、GAIN
●バイパス:バッファード・バイパス
●入出力端子:インプット、アウトプット
●電源:9V電池、9Vアダプター
●外形寸法:104(W)×119(D)×57(H)mm
●重量:420g
【価格】
129,600円(税込)
【問い合わせ】
マキノ工房 http://makinokoubou.com/
ギター・マガジン2024年3月号
『特集:ブライアン・メイ(クイーン)』
本記事はギター・マガジン2024年3月号に掲載された『徹底試奏! ケンタウルス系ペダル14選』を再編集したものです。