2023年6月に約5年半ぶりとなる4thアルバム『Council Skies』をリリースしたノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ。それに伴うワールド・ツアーも行ない、2024年12月に4年半ぶりとなる日本公演も実施された。ここではノエル・ギャラガー（vo,g）が2024年5月の来日公演で使用したエピフォンのUSA Collection CasinoとギブソンカスタムのHistoric Collection 1957 Les Paul Standard Reissueをご紹介。
取材・文＝小林弘昂 写真＝行本正志
Epiphone／USA Collection Casino Royal Tan
ボブ・ディランのカバー曲で登場
アンコールで披露されたボブ・ディランのカバー曲「Quinn The Eskimo （The Mighty Quinn）」で登場したロイヤル・タン・カラーのカジノ。ボディやヘッドに細かいクラックが入っており、一見ビンテージのように見えるが、実はギター・テックがUSA Collectionの現行品にエイジド加工を施したものだそう。ネック裏の塗装も剥がされていた。
Epiphone／USA Collection Casino Vintage Sunburst
ギター・テックによるエイジド加工
「Open The Door, See What You Find」で使用されたカジノ。本器もUSA Collectionの現行品で、こちらにもエイジド加工を施し、ネック裏の塗装を剥いでいるという。本来USA Collectionのビンテージ・サンバースト・カラーの個体にはブラックのP-90が搭載されているが、本器はピックアップ・カバーがニッケルのものに交換されている。
Gibson Custom／Historic Collection 1957 Les Paul Standard Reissue
“ルーシー”を意識した赤いレス・ポール
まだ1年ほどしか使用していないというカーディナル・レッドのレス・ポール・スタンダード。ノエルがギブソンに“ジョージ・ハリスンのルーシーっぽい見た目のギターをくれ！”とお願いしたそうだ。シリアル・ナンバーは“721854”。入手後、本器にもエイジド加工が施された。今回は「in The Heat Of TheMoment」のみで使用。
