【サブスク会員限定】コリー・ウォンが初の単独来日公演で使用した、ツアー用の簡易ボード 【サブスク会員限定】コリー・ウォンが初の単独来日公演で使用した、ツアー用の簡易ボード

【サブスク会員限定】コリー・ウォンが初の単独来日公演で使用した、ツアー用の簡易ボード

2024年の6月に行なわれたコリー・ウォンの初単独来日公演で、本人が使用したツアー用の簡易ボードをご紹介しよう。

取材・文=田中雄大 機材撮影=西槇太一 ※本記事はギター・マガジン2024年8月号の内容を転載したものです。

PEDALBOARD

QUAD CORTEX中心のツアー用簡易ボード
①HOTONE/Soul PressⅡ(ボリューム/ワウ/エクスプレッション)
②Neural DSP/QUAD CORTEX(ギター・プロセッサー)
③CIOKS/DC7(パワーサプライ)
④CIOKS/CRUX(コンバーター)
⑤SHURE/GLXD1+(ワイヤレス送信機)
⑥SHURE/GLXD16(ワイヤレス受信機)

QUAD CORTEX中心のツアー用簡易ボード

ワウ/ボリューム・ペダルとしてSoul PressⅡ(①)が置いてあるほかは、すべての音作りをNueral DSPのQUAD CORTEX(②)で完結しているシンプルなペダルボード。

コリーによると普段使っているメイン・ペダルボードが今回のツアーに出る前にフライトでダメージを受けてしまい、簡易版を持ってこざるを得なかったとのことだ。

QUAD CORTEXの画面には“ARCH CW*”と表示されている。Neural DSPからはコリーのシグネチャー・サウンドを再現した“Archetype: Cory Wong”というプラグインがリリースされているのだが、現在はアップデート版を開発中とのことで、そのプロトタイプ・バージョンをQUAD CORTEXに読み込んで使用しているそうだ。

コリーのサウンドに欠かせないコンプレッサーを始め、歪みや空間系も非常にクオリティが高いため、気になる方はぜひ現行バージョンをチェックしてみてほしい。

 QUAD CORTEXからはステージ上の2台のツイン・リバーブに信号が送られているほか、そちらとは別系統のアンプ・シミュレーターやIRを通過したシグナルがPA卓に直接送られ、客席には後者のサウンドが届けられている。


コリーが普段使用しているコンパクト・エフェクター類についても、過去の掲載写真をもとに主要なものを紹介しておこう。

ギター・マガジン2022年5月号に掲載した写真
ギター・マガジン2022年5月号に掲載した写真。上段中央の青いペダルがEgo Compressorで、左下がシグネチャー・オーバードライブのThe Optimist。
ギター・マガジン2023年10月号に掲載したボード写真
こちらはギター・マガジン2023年10月号に掲載したボード写真。この時はQUAD CORTEXとコンパクト・エフェクターを組み合わせている。

まず、コンプレッサーは長年Wampler PedalsのEgo Compressorを使用していたが、2023年に同社からシグネチャー・モデルのCory Wong Compressorが発売されて以降はそちらを愛用。

歪みはJackson Audioによるシグネチャー・オーバードライブのThe Optimistがメインで、VERTEXのUltra PhonixやSteel String Clean Driveを併用することもある。

空間系のエフェクトは多機能モデルでまかなうことが多く、過去にはstrymonのBig SkyやLine 6のM5、EventideのH9などを使用していた。

そのほか、エンベロープ・フィルターとしてGFI SystemのRossie Filterもコリーのお気に入りだ。

ギター・マガジン2024年8月号
カッティング“超”至上主義 featuring コリー・ウォン

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