2024年8月7日(水)に3年ぶりとなる11枚目のアルバム『ultimate confirmation』をリリースした、THE BOHEMIANS。本記事では、ビートりょう(g)がライブ/レコーディングで愛用しているアンプとペダルボードを紹介しよう。
取材・文=小林弘昂 機材撮影=星野俊
BEAT RYO’s Pedalboard
気分によって入れ替わる流動的なボード
【Pedal List】
①Jim Dunlop / GCB95 Cry Baby(ワウ)
②BOSS / TU-3(チューナー)
③FREE THE TONE / FIRE MIST(オーバードライブ)
④Xotic / EP Booster(ブースター)
⑤ARIA / ACH-1(コーラス)
⑥BOSS / TR-2(トレモロ)
⑦Maxon / AD9Pro(ディレイ)
⑧BOSS / GE-7(EQ)※未接続
⑨Noah’sark / AC/DC-1(パワーサプライ)
2022年頃にアップデートされたビートりょうのライブ用ボード。ギターからの接続順は①〜⑦の番号どおり。
①GCB95はライブで「male bee, on a sunny day. well well well well!」を演奏する際、ギター・ソロで使いたくて導入したもの。それに合わせてボードのサイズも変更したとのこと。今作『ultimate confirmation』のレコーディングでは「ultimate debaser」のソロで使用した。本人曰く“「male bee, on a sunny day. well well well well!」はレコーディングでワウを使ってないんですけどね。気分によってどんどんボードが変わっていく系”。
③FIRE MISTは「太陽ロールバンド」などロックな楽曲を演奏する際、VOX AC30 6TBのクランチに歪みを加えるためゲイン・ブースター的に使用する。また、ギター・ソロなど、歪ませたいフレーズの時にも踏むそうだ。④EP Boosterは音量を少し上げたいフレーズでオンに。③FIRE MISTと同時に踏むこともあるという。
⑤ACH-1は星川ドントレットミーダウン(b)の友人からの借り物。最近はあまりライブで踏んでいないが、新曲「the earnest」のレコーディングでストーン・ローゼズ時代のジョン・スクワイアを意識して使用したため、“今後は使うかもしれない”とのこと。⑥TR-2も最近はあまり使っていないそうで、気分でオンにする程度。⑦AD9Proはショート・ディレイにセッティング。1本のライブ中、セットリストの1/3の楽曲で使用するそうだ。
撮影時には⑧GE-7は未接続だったが、今後のライブで12弦ギターを使用する際、6弦ギターからの持ち替えで音色を調整するために使い方を色々と考えているとのこと。
BEAT RYO’s Cable
Albedo
Pura Shield Cable(M Type)
厳選した半田と独自の製造方法にこだわったシールド
シールドはAlbedoのPura Shield Cable(M Type/MOGAMI 3368)を使用。ビートりょう曰く、“ほかのものと比べて音がパキッとした印象”と語る。パッチ・ケーブルも同社製のPura Patch Cable(MOGAMI 2524)で統一しており、今後はDCケーブルもAlbedo製にしたいと話していた。
BEAT RYO’s Amplifier
1995 VOX
AC30 6TB
ブリティッシュ・サウンドを生む名機
ビートりょうのライブ/レコーディングでのメイン・アンプは、2017年から使い続けているVOXの95年製AC30 6TB。the pillowsの真鍋吉明から借りているものだ。
BRILLIANT ChのHIGHにインプットし、VOLUMEを3時まで上げてクランチ程度の歪みを作っている。クリーン・サウンドが必要な場合はギター側のボリューム・ノブを操作。
EQはライブ会場によって毎回調整するが、だいたいTREBLEを1時、BASSを11時、CUTを8時にセッティングすることが多いとのこと。
作品データ
『ultimate confirmation』
THE BOHEMIANS
DELICIOUS LABEL
QECD-10014
2024年8月7日リリース
―Track List―
01.the earnest
02.火薬!火薬!火薬!
03.ロックンロールジェントルメン
04.ultimate debaser
05.マシンガン
06.かけひき
07.黄昏のマジックメロディー
08.真夏の宝
09.Wray
10.still I love you oh yeah!yeah!yeah!
11.あいのロックンロールよりはやく
―Guitarist―
ビートりょう