ギター・マガジン編集部が注目するカッティング系エフェクター16機種を、TAIKINGが試奏する本企画。今回はWALRUS AUDIOのDeep Six Compressor V3をチェック!
【PR】 取材・文:鈴木誠 機材撮影:八島崇 人物撮影:鈴木千佳
*本記事は、ギター・マガジン2024年8月号の「カッティングに最適なエフェクターを探せ!」を再編集したものです。
WALRUS AUDIO
Deep Six Compressor V3
5つのコントロール・ノブで高い汎用性を実現
Universal Audio 1176の性能と、ROSSやDyna Compといった名機のシンプルさにインスパイアされたというペダル・コンプレッサー。モデリング系のようなトグル・スイッチは持たないが、blend(ドライ音ミックス)や、V2になかったtoneを含む5つのノブでサウンドメイクの汎用性を高めている。入出力ジャックもV2では左右にあったものが上方向にまとめられた。
電源要求はDC9V 100mA以上。8.9mAと少ない消費電力で動作しながら、18Vに内部昇圧してヘッドルームを最大限確保するという。Adam Forsterによるアートワークもペダルボード内で存在感を放つ。
TAIKING’s REVIEW
まさしくカッティング用。1つの音色として使いたい。
これは“エフェクターっぽい!”というタイプですね。まさしくカッティング用という感じで、ドライブ・ペダルのように、このペダルを1つの音色として使って演奏したいです。
アタックのつぶれ方にDyna Compとかの雰囲気が見えます。単音ミュートのフレーズが立ち上がってくれる感じが印象的です。toneは上げるとローが削れていくタイプで、下げると音をつぶす感じでアプローチできるし、上げれば音色のキャラクターが出てきます。こうしたサウンドメイクができるのは今っぽいですね。往年の名機の進化版に仕上げられているなと思いました。
blendノブもありますが、僕の場合はバンド・アンサンブルを主体に考えますし、特にこのペダルはこの音色そのものを使いたいので、ウェット100%にしました。でも、ドライ・ミックスが使いたいシーンもあると考えて用意されているのでしょうね。ノブの名称もシンプルで使いやすいと思います。
WALRUS AUDIO
Deep Six Compressor V3
【スペック】
●コントロール:レベル・トーン、サステイン、ブレンド、アタック、オン/オフ・スイッチ
●入出力端子:インプット×1、アウトプット×1
●電源:9Vアダプター
●外形寸法:67(W)×126(D)×58(H)mm
●重量:280g
【価格】
42,900円(税込)
【問い合わせ】
パール楽器製造テクニカルサポート TEL:047-450-1090
ギター・マガジン2024年8月号
- 特集:カッティング“超”至上主義 Featuring コリー・ウォン
- カッティングに最適なエフェクターを探せ!〜注目のコンプレッサー、フェイザー、オートワウ、エンベロープ・フィルター16機種をTAIKINGが徹底試奏