ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1964 ES-335 Sixties Cherry/Ultra Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1964 ES-335
Sixties Cherry Ultra Light Aged
Serial Number:121744
クラプトンも愛用した64年モデル
チェリー・レッド・フィニッシュの1964年製ES-335と言えば、エリック・クラプトンがクリーム時代に使ったことで知られ、ビンテージ・ファンからも人気が高い。そんな64年製のES-335を忠実にリイシューし、ウルトラ・ライト・エイジド仕様で仕上げられた1本。
この年頃から登場する、ホーンの形状がやや細くなったボディ・シェイプも忠実に再現。62年からのスモール・ブロック・ポジション・マークも特徴だ。ピックアップは、アンポッテドのカスタムバッカー(アルニコⅢ)。
Komoguchi’s Impression
複雑なミッドがおいしい。
バランスの取れたサウンドです!
巻き弦の音が丸すぎることもなく、ボリュームを絞っていくとビンテージらしい燦々とした音が目立ちますね。もともとのレンジが広いので、トーンを絞っても音が細くならないし全然モコつかないんです。
ボリュームもよく効くので、フルにすればもうレス・ポールと変わらないくらいのパワーがありますね。もっと言えば、レス・ポールよりも重心が高めなので、派手な音というかスコーンと抜けてくる音色が魅力的です。歪ませないけれど太い音が欲しい時には、この中域の複雑な倍音が武器になると思います。かと言って、ボーカルが入っても決してギターがうるさくなることもなく、本当においしいところが詰まっていますね。ソリッド・ボディよりも立体感があるので、上手く音を作れると、その空間の響き全部をコントロールしてるような気分にもなれるんです。
ホロウ・タイプはボディの空洞も響くので、得意な帯域が目立ったり、ふくらみすぎてしまうこともあると思います。でも本器にはそういったことがあまりなくて、新品でありながら上から下まで同じイントネーションが出てくるのは凄いことだと思います!
Gibson Custom
1964 ES-335
Sixties Cherry Ultra Light Aged
【スペック】
●ボディ:3プライ(メイプル/ポプラ/メイプル)
●ネック:マホガニー
●指板:インディアン・ローズウッド
●フレット:22
●スケール:628.65mm
●ピックアップ:カスタムバッカー・アルニコ3×2
●コントロール:ボリューム×2、トーン×2、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●ブリッジ: ABR-1withライトウェイト・アルミニウム・ストップ・バー
●ペグ:クルーソン・シングル・ライン/ダブル・リング
【参考価格】
812,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
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2024年9月13日(金)発売