ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1957 SJ-200 Vintage Sunburst/Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1957 SJ-200
Vintage Sunburst Light Aged
Serial Number 21063002
“フラットトップの王”としての風格
17インチ・ボディ&マスタッシュ・ブリッジなどが特徴と言える、ギブソンのフラッグシップ・フラットトップ、SJ-200。1937年に誕生し、翌年にはカタログにSJ-200として掲載された。SJはSuper Jumboの略。43年にSJ-200は一度生産が中止されたが、48年に再登場する。
これは57年タイプで、スティンガー・ヘッドなども再現。またトップには、熱処理を施したサーマリー・エイジド・シトカ・スプルースが使われ、見た目も含めビンテージのような音色に仕上げられている。
Komoguchi’s Impression
メイプルの音が特徴的で
歌を包みこむような広い音域です。
サイドとバックのメイプルの音が特徴的で、先ほどのマホガニーとは方向性が違いますよね。ローがしっかり出ていてレンジの幅が広がったイメージです。その分、中域には余裕を感じられますね。J-45だとボーカルに近い中域も出ているので、そこにカントリーやアメリカの音楽らしさを感じられたりするのですが、こちらは歌を包みこむ上下の音域があるイメージで、弾き語りや伴奏を行なう際には、この1本が凄くマッチすると思います。本器もマーフィー・ラボならではの鳴り方をしていて、僕の印象ではやっぱり巻き弦のスピード感が速いと感じます。
それに、SJ-200はもっと重心が低いイメージだったのですが、J-45と同じくローはスッキリとしていて、ワイドレンジなバランスの良さもありますね。ライブやレコーディングでは、ローがブーミーになってしまうとマイキングが難しく、ハウリングにも注意しなければいけないのですが、ここまで音色が整っていると、それだけでツールとして凄く使いやすいんです。そのあたりも、やはり塗装とエイジド技術によるものなのだと感じますね……!
Gibson Custom
1957 SJ-200
Vintage Sunburst Light Aged
【スペック】
●ボディ:サーマリー・エイジド・シトカ・スプルース(トップ)、メイプル(バック&サイド)
●ネック:メイプル
●指板:ローズウッド
●フレット:20
●スケール:647.7 mm
●ブリッジ:SJ-200・フォー・バー・マスタッシュ
●サドル:ボーン
●ピックガード:マーフィー・ラボ・キャステッド・SJ-200
●ペグ:ゴトーwithキーストーン・ボタン
【参考価格】
975,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
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2024年9月13日(金)発売