2022年5月に結成された福岡在住の4ピース・バンド、muque(ムク)が1stフル・アルバム『Dungeon』をリリースした。今回は、本誌初登場のKenichi(g)が使用するギターとサウンド・システムを紹介しよう。
取材・文:奥田悠哉 写真:鈴木千佳
*この記事はギター・マガジン2024年11月号から転載したものです。
Guitar
FUJIGEN
NST110RAL-CAG
多彩なサウンドに対応するモダン仕様
メイン・ギターはSSH配列やコイル・タップなどの現代的な仕様を備えた、FUJIGENネオ・クラシック・シリーズの1本。メタリックな深緑が印象的なキャンディ・アップル・グリーンもお気に入りだという。
以前はギブソンSGやFUJIGENのフロント・ハムバッカーのTLタイプを使用していたが、muqueのサウンドには多様な表情を持ったこのSTタイプの音色が合いそうだと直感的に思い立ち、今年に購入したそうだ。
ピックアップのポジションは楽曲ごとに細かく調整しているという。
弦はエリクサーのオプティウェブ.009〜.046を使用し、ピックはジム・ダンロップのJAZZ Ⅲがメインとのこと。
Sound Processor
Kemper
PROFILER Stage
Settings
ⓐリグ・ボタン1:不使用
ⓑリグ・ボタン2:クリーン
ⓒリグ・ボタン3:クランチ
ⓓリグ・ボタン4:リードの歪み
ⓔリグ・ボタン5:ソロの歪み
ⓕアップ・ボタン:プリセット切り替え
ⓖダウン・ボタン:プリセット切り替え
ⓗエフェクト・ボタンI:ディレイ
ⓘエフェクト・ボタンII:空間系エフェクト
ⓙエフェクト・ボタンIII:不使用
ⓚエフェクト・ボタンIIII:リバーブ
楽曲ごとにプリセットを組んだ1台
5年前に入手したというケンパーのPROFILER Stage。本人曰く“コンパクト・ペダルを揃えるよりも、すべてが内蔵されているこの1台を研究するほうが自分には合っていると思いました”とのこと。
写真の画面には“jabber”の文字が表示されているが、楽曲ごとに組んだプリセットをⓕⓖで切り替えて使用しているという。
基本的には公式サイトからDLした音源を使用しているが、細かな調整は本機で行なっており、カッティングではコンプレッサーやノイズゲートもかけているようだ。
ライブではXLRケーブルでライン出力しており、アンプは使用していない。
muque 公式サイト
https://muque.jp
作品データ
『Dungeon』
muque
A.S.A.B
RZCB-87149(通常盤)
RZCB-87148(初回生産限定盤)
2024年10月9日リリース
―Track List―
1.Prologue – Dungeon –
2.nevermind
3.Teardrop In The Sea
4.ブルーライト
5.456
6.feelin’
7.desert.
8.(T)LAST ME
9.break(Interlude)
10.jabber
11.my crush
12.Bite you
13.TIME
14.DAYS
―Guitarist―
Kenichi
ギター・マガジン2024年11月号
表紙/全80ページ総力特集
RAT1台を商売道具に
2024年10月11日(金)発売