最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はBOSSのKATANA-AIRをチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
BOSS
KATANA-AIR
手軽に使えるワイヤレスのほか
エフェクトやアプリ機能も充実
BOSSのアンプ・シリーズ“KATANA”に属する、3インチスピーカーを2発搭載のトランジスタ・アンプ。60種類以上のBOSSエフェクトが内蔵されているほか、ワイヤレス・トランスミッターが付属し、ギターとアンプを無線接続できる手軽さが魅力だ。
トランスミッターの充電はアンプに差し込んでおけば自動的に行なわれる。電源は付属のACアダプター、もしくは別売の単3乾電池8本に対応。Bluetooth経由でオーディオ再生も可能だ。また、別売のワイヤレスMIDIエクスプレッション・ペダル(EV-1-WL)を接続するとギター演奏時のワウ/ボリュームペダル操作も行なえる。
スマホ・アプリの“BOSS TONE STUDIO for KATANA-AIR”を使えば、パネル上のコントロールからさらに踏み込んだ詳細なセッティングが可能だ。作った音色をプリセットとして保存しておくライブラリアン機能や、YouTube動画にリピート再生ポイントを設定できるなど、練習のサポート機能も充実。
Washiyama’s Comment
かなり幅広い音が作れるし
音の良さもさすが
鷲山 ワイヤレスの小型アンプには憧れがあったんですよ。弾き心地に影響するかなと思いましたが、このアンプを楽しむぶんにはまったく気にならないですね。アンプ・タイプは5種類ですが、BST/MODツマミでブーストをさせるとガッツリ歪むので、組み合わせでかなり幅広い音が作れそうです。
エフェクトのツマミの下にあるボタンは、押すと3通りに色が変わって効果が切り替わるんですけど、触ってみればすぐわかるし、スマホアプリを開かなくてもある程度の細かな操作ができちゃうのは便利です。ギタリストの気持ちをわかってるなという感じがしますよね。
音の良さもさすがで、これもBST/MODツマミでブーストすると、まさにオーバードライブ・ペダルを噛ませた雰囲気になります。これがヘッドフォンだとさらに感じ取れて、すごくリアルな感じのローが出ていますね。空間系はもちろんステレオ出力です。そもそも、このサイズのギター・アンプがスピーカーを2発搭載しているところに進化を感じました。
BOSS
KATANA-AIR
【スペック】
●出力:30W(ACアダプター使用時)、20W(アルカリ乾電池使用時)
●コントロール:AMP TYPE、GAIN、VOLUME、BASS、MIDDLE、TREBLE、BST/MOD、DELAY/FX、REVERB、MASTER、TAP、TONE SETTING(CH A、CH B、PANEL)、POWER、BLUETOOTH
●入出力端子:INPUT、AUX IN、REC/PHONES OUT、TRANSMITTER IN、USB-B
●スピーカー:3インチx2
●電源:ACアダプター、単三型乾電池×8
●サイズ:350(W)x144(D)x181(H)mm
●重量:約2.2kg
●付属品:取扱説明書、安全上のご注意チラシ、トランスミッター、ACアダプター、電源コード、2P-3P変換器、保証書
【価格】
オープン・プライス(市場実勢価格49,500円)
【問い合わせ】
ローランド株式会社
https://roland.cm/contact