最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はBOSSのKATANA-AIR EXをチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
BOSS
KATANA-AIR EX
本格アンプの鳴りを体感できる
KATANA-AIRの上位モデル
KATANA-AIRの流れを汲む、BOSSの完全ワイヤレス・デスクトップ・アンプ。同梱のワイヤレス・トランスミッターで手軽に演奏できる特徴を継承しつつ、木製キャビネットを採用することで、より本格的なアンプの鳴りを体感できる。
5インチのカスタム・スピーカー2発を搭載し、最大出力は35W(ACアダプター使用時)。アンプ・タイプはKATANA AMPシリーズ譲りの5種類、エフェクトは60種類以上を搭載。設定を6つまで本体にメモリーすることが可能だ。電源は付属のACアダプター、別売の単3乾電池8本のほか、乾電池使用時より長時間駆動できる充電式バッテリー・パック“Roland BTY-NIMH/A”に対応。
PAへの接続を想定し、キャビネット・シミュレーションを備えたステレオのライン・アウト端子も備えている。スマホ・アプリはKATANA-AIRと同じく“BOSS TONE STUDIO for KATANA-AIR”に対応。詳細なサウンドメイクやプリセット管理を行なうことができる。
Washiyama’s Comment
筐体が大きいから歪みもリアル
所有欲も満たされますよね
鷲山 KATANA-AIRと比べて、こちらはさらに質が高くなった印象ですね。最大出力35Wと、それなりに大きな音量が出せるので、ジャズ系のライブハウスくらいの広さなら対応できそうです。真空管アンプを鳴らせるような環境の人が練習で使うにも良さそうです。
筐体が大きいからBROWNモードの歪みサウンドもよりリアルですし、CRUNCHモードを聴き比べても、さすがにMINIより質が高いですね! クリーン・トーンにも迫力があって、もはや“小型”という言葉はいらないかも。普通に“アンプ”ですよ。
サウンドの指向性が素直で、低音の出方や、音が散らずに前に飛ぶところにキャビネットの良さを感じます。クローズド・バックになっていることも理由かもしれません。やっぱりアンプは筐体なんですね。バッテリー駆動だからストリートでも使えますし、ステレオのライン・アウトがあるのにも注目しました。
このルックスは所有欲も満たされますよね。小型アンプらしからぬ本格的な革製ハンドルが付いていたり、素敵です。
BOSS
KATANA-AIR EX
【スペック】
●出力:35W(ACアダプター使用時)、20W(アルカリ乾電池、充電式バッテリー・パックBTY-NIMH/A使用時)
●コントロール:POWER、Bluetooth、MASTER、AMP TYPE、GAIN、VOLUME、BASS、MIDDLE、TREBLE、BST/MOD、DELAY/FX、TAP、TONE SETTING(CH A、CH B、PANEL)、REVERB
●入出力端子:INPUT、AUX IN、PHONES、TRANSMITTER IN、LINE OUT、USB-B
●スピーカー:5インチ×2
●電源:ACアダプター、単三型乾電池×8、充電式バッテリー・パック(別売:Roland BTY-NIMH/A)
●サイズ:414(W)×192(D)×236(H)mm
●重量:約5.6kg
●付属品:取扱説明書、安全上のご注意チラシ、トランスミッター、ACアダプター、電源コード、2P-3P変換器、保証書
【価格】
オープン・プライス(市場実勢価格72,600円)
【問い合わせ】
ローランド株式会社
https://roland.cm/contact