最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントとともに紹介する本企画。今回はBOSSのKATANA-MINI Xをチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
BOSS
KATANA-MINI X
充電式バッテリーや
木製キャビネットを採用した上位モデル
KATANA-MINIの上位モデル。USB Type-Cケーブルによる充電で、乾電池やACアダプターを使わず約10時間の連続使用が可能。木製キャビネットと5インチ・スピーカーを搭載し、Bluetooth経由でのオーディオのワイヤレス再生にも対応している。
アナログ・ゲイン回路を用いたアンプ・タイプはBROWN、CRUNCH、CLEANの3種類と、それぞれVARIATIONスイッチを組み合わせた計6種類。ベースやエレアコの接続も想定している。内蔵エフェクトは定番のモジュレーション系や空間系に加え、タッチ・ワウなども含む10種類。
操作部や端子類は前面パネルに集約されており、ボリューム、ゲインのほかに3バンドのEQ、2つのエフェクト・ツマミを備え、チューナー機能も備えている。ヘッドフォン用のジャックは“PHONES/REC”端子となっており、マイクで収音したような迫力あるトーンとステレオ・エフェクトを出力する。
Washiyama’s Comment
キャビネットの木材がいいですね
分離感が良いのは筐体のおかげかも
鷲山 第一印象として設置性の良さを感じました。こういう小型アンプで前面にコントロールが並んでいるものは珍しいですよね。このレイアウトだと、アンプを棚みたいな場所に置いても、目線の高さでツマミを操作しやすいです。
それとキャビネットの木材がいいですね。いかにもKATANA-MINIの高級版という感じがします。特にCRUNCHモードの弦ごとの分離感がものすごく良くて、それもこの筐体のおかげかもしれません。全体的なサウンドの印象として、どのアンプ・タイプに切り換えてもEQのツマミ位置が12時のままでOKなくらい、音作りがしやすい印象を受けました。そう狙って設計されているんでしょうね。
今回試して思いついた使い方でいうと、CLEANでVARIATIONスイッチをオンにした状態はペダルとの相性も良さそうです。最近は楽曲の練習に“途中でペダルを踏む”というのも含まれますから、そういう実戦的な練習にもなりますね。いやあ、操作性についても完成度が高い。さすがBOSSです。
BOSS
KATANA-MINI X
【スペック】
●出力:10W
●コントロール:POWER、TYPE、VARIATION、GAIN、VOLUME、BASS、MIDDLE、TREBLE、MOD/FX、REV/DLY、TUNER/Bluetooth
●入出力端子:INPUT、REC/PHONE OUT、USB-C
●スピーカー:5インチ×1
●電源:充電式ニッケル水素電池(USB充電)
●サイズ:287(W)x145(D)x200(H)mm
●重量:約2.7kg(ストラップを含む)
●付属品:「はじめにお読みください」チラシ(保証書含む)、充電用USB-C to USB-Aケーブル、保証書
【価格】
オープンプライス(市場実勢価格24,200円)
【問い合わせ】
ローランド株式会社
https://roland.cm/contact