最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はNUXのMighty Airをチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
NUX
Mighty Air
専用アプリで細かい音作りも可能
オールインワンの小型アンプ
中国・深センを拠点に電子楽器を展開するNUX(ニューエックス)からリリースされている、ワイヤレス・トランスミッターを同梱する充電式ギター・アンプ。スマートフォンからBluetooth経由で音楽を再生し、同時に演奏することも可能だ。
モデリングは10種類以上のアンプ・タイプや30種類近くのエフェクトを備え、スマホ・アプリ“Mighty Amp”からセッティングが可能。中にはベース用のアンプ・モデリングも含まれる。また、IRキャビネット・シミュレーターやIRアコースティックギター・シミュレーターも搭載。リズム・パターンを1ボタンで再生できるボタンも本体に備わる。
搭載スピーカーは2インチ×2発で、各4Wの出力を有する。上面パネルに3.5mmジャックのAUXイン端子とヘッドフォン端子を装備。充電端子はUSB Type-C。付属のギター用トランスミッターは、アンプの電源が入った状態でインプット端子に差し込んでおくことで充電される。
Washiyama’s Comment
高解像度のサウンド
ヘッドフォンが本来のポテンシャルかも
鷲山 まさにオールインワンの“何でもできる系”ですね。USB充電できますし、スーツケースに入れて連れ出したくなるような気軽さが魅力です。ギターをつなぐワイヤレスまで付いてますし、この小さなアンプにこれだけの機能が入ってるのは凄いですね。
サウンドは見た目から想像できない解像度の高さで、ローにも密度があるので弾いていて不安になりません。これの内蔵スピーカーはあまり大きな音を出すことを想定してない感じですが、ヘッドフォンで演奏すれば爆音でも解像度が高いサウンドを楽しめます。こちらが本来のポテンシャルという気がしますね。こういう小型アンプを試奏する機会があったら、スピーカーに限らずヘッドフォンでも判断してほしいなと思います。
本体上部のコントロールはごくシンプルに絞られていますが、専用アプリから深掘りできます。アプリの画面は一見煩雑な印象を受けますけど、1つの画面にひととおりのパラメーターが表示される形でアクセスしやすいので、操作はラクですよ。
NUX
Mighty Air
【スペック】
●出力:4W
●コントロール:RECEIVER、GAIN、VOLUME、TONE、DLY/RVB、CHANNEL、DRUM、DRUM STYLE、TAP
●入出力端子:INPUT、AUX IN、PHONE
●スピーカー:2インチ×2
●電源:充電式バッテリー(USB-C)
●サイズ:186(W)x91(D)x98(H)mm
●重量:780g
●付属品:ギター用トランスミッター、充電用USB-Cケーブル
【価格】
38,500円(税込)
【問い合わせ】
荒井貿易株式会社
052-711-3311