最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はPositive GridのSpark 2をチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
Positive Grid
Spark 2
2倍になった処理能力で
音質向上を果たした中核モデル
Sparkアンプがアップデートされた最新の“2”バージョン。2基の4インチ・スピーカーの角度をわずかに左右へ振ったことで、よりワイドなステレオ感を実現した。ワット数は25%アップの50Wだ。
また、注目したいのは、コアとなるサウンド処理能力が従来比2倍に向上した点。モデリングのエンジンも新しくなり、よりきめ細かなサウンドと高いレスポンスを得ることに成功した。上面にはプリセット選択ツマミのほか、GAIN/BASS/MID/TREBLE/MASTERといったフル・コントロールを配置。モジュレーション、ディレイ、リバーブの独立したツマミも設けられている。加えてルーパー機能にダイレクト・アクセスできるボタンや、背面にライン・アウト端子も備える充実ぶり。
電源はACアダプターのほか、別売の充電式バッテリーを装着すると最大12時間の動作が可能。別売の6スイッチ・ワイヤレス・フット・コントローラーを接続すると、プリセット選択やエフェクトの切り替えを足下でも行なえる。
Washiyama’s Comment
この筐体は完全に“アンプ”ですね
ステレオの広がりをかなり感じます
鷲山 さすがにこれは音のクオリティが高いです。もう小型じゃなくて普通の“アンプ”ですね。やはり筐体の違いから生まれる差なんでしょうけど、同じようなクランチ系のサウンドでも、しっかりローが出ていて安定感があります。クリーン系の音が好きな人も全然アリですめ。ステレオ・スピーカーはかなり広がりを感じますし、サウンド自体もサンプルレートが高そうな印象です。
内蔵エフェクトも試してみましたが、アイコンの見た目から想像するとおりの音がして、組み合わせの相性も実機に近いです。
試しにアプリでAIに音作りをしてもらいましょうか? “東京っぽい音”と入れたら……これは東京の街並みっぽい感じの音ですかね。“名古屋っぽい音”と入れると、空気がおいしそうな音になりました(笑)。歌詞の一部分を入力してみたりして、それがイメージとマッチしたらかなり楽しいですよね。これはバンドの曲作りも助けてくれるかも。新しいこのルーパー・スイッチも練習や曲のスケッチに使える機能だと思います。
Positive Grid
Spark 2
【スペック】
●出力:40W
●コントロール:PRESET SELECTOR、GAIN、BASS、MID、TREBLE、MASTER、MOD、DELAY、REVERB、MUSIC、GUITAR VOLUME、LOOPER CONTROL(REC/DUB、PLAY/STOP、UNDO/REDO/CLEAR)、TAP/TUNER BUTTON
●入出力端子:INPUT、AUX IN、PHONES、LINE OUT(L/R)
●スピーカー:4インチx2
●電源:DC 19Vアダプター
●サイズ:350(W)x180(D)x190(H)mm
●重量:約5.5kg
【価格】
49,500円(税込)
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション MI事業部 カスタマーケア
03-3477-1493
https://www.minet.jp