最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はPositive GridのSpark GOをチェック！
取材／文：鈴木誠 撮影：大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン：猪野麻梨奈
Positive Grid
Spark GO
定評あるサウンドと機能を継承した
ポケット・サイズのSpark
どこにでも持ち運べるサイズ感で人気のモデリング・アンプ。手のひらサイズに2インチ・スピーカー1基とパッシブ・ラジエーターを搭載し、ギター演奏のみならず充電式のBluetoothスピーカーとして旅のお供にも好適な1台だ。重量は346g。
スマホ連携アプリ“Spark”は、ほかのSparkシリーズ・アンプと共通で、Positive Grid独自のBIASトーン・エンジンによる33台のアンプ、43台のエフェクトとペダルが呼び出せる。また、プレイヤーの演奏をもとにAI技術がベースとドラムのバッキング・パターンを生成してくれる“Smart Jam”などの練習機能も盛りだくさん。
本体の操作部はごくシンプルで、インプット・ジャック周囲のダイヤルでギターの音量を設定。金色のPRESETボタンを押すと、4つまで保存可能なプリセットが順番に切り替わる。+／-のボタンは音楽再生のボリューム設定。サイレント練習用に3.5mmのヘッドフォン端子も搭載されている。
Washiyama’s Comment
低音部分を弾いてもハイの成分があって
何を弾いているのかがわかるのが凄い
鷲山 実はコレ、持ってます。ギターを弾くだけじゃなく、ライブの出番前に音楽を流しながら筋トレしたりするのにも重宝してます。まさにスーツケースに入れておくべきアンプですね（笑）。スマホ・アプリは音作り以外に練習向けの機能もあって、奥が深すぎるほど盛りだくさんです。
スピーカーはほかのSparkシリーズに比べれば小さいものの、想像以上に大きな音が出ますね。本体を寝かせるとローも出ます。サウンド的には、低音部分を弾いてもちゃんとハイの成分が出たり、こんなに小さなスピーカーでも何を弾いているかわかるのが凄いですね。それでも基本はシミュレーター系のキレイなサウンドなので、ヘッドフォンをつないだほうがニュアンスは細部までわかります。
自分の場合、ギターの音色はプリセットのまま使っています。Sparkアプリから細かく音作りできるのは知っていますが、プリセットのおかげで手早く音を出せるところこそ、このサイズのアンプらしい美点なのかなと思っています。
Positive Grid
Spark GO
【スペック】
●出力：5W
●コントロール：PRESET SELECTOR、GUITAR VOLUME、MUSIC VOLUME
●入出力端子：INPUT、PHONES
●スピーカー：2インチx1、パッシブ・ラジエーターx1
●電源：充電式バッテリー（USB-C）
●サイズ：125（W）×45（D）×85（H）mm
●重量：約346g
【価格】
24,200円（税込）
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション MI事業部 カスタマーケア
03-3477-1493
https://www.minet.jp
