最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はVOXのVOX MINI GO 10をチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
VOX
VOX MINI GO 10
USB電源でも動作する
ポータブル・モデリング・アンプ
VOXのモデリング・アンプ、“VOX MINI GO”シリーズの中間サイズに位置付けられる、6.5インチ・スピーカーを搭載した10Wトランジスタ・アンプ。ACアダプターのほかに別売のモバイル・バッテリーからのUSB給電でも動作する。
アンプ・モデルは11種類。VOX AC30のモデリングを含むラインナップで、クリーン〜ハイゲインをカバー。珍しいサウンドとして、マイク入力もしくはピッキングに応じてトーキング・モジュレーションの効果が得られる“VOCODER”も用意している。エフェクトは8種類の効果を専用のツマミでダイレクトに呼び出せる。
パネル上の“RHYTHM”セクションには、11ジャンル・33種類のリズム・マシン機能を搭載。加えてギターやマイクを使えるルーパー機能(最大45秒)も内蔵しており、リズム・パターンの再生中であればクオンタイズや自動のテンポ設定も行なわれる。入出力端子はギター入力、マイク入力のほかに、3.5mm端子のAUXインとヘッドフォン端子を装備。
Washiyama’s Comment
一目瞭然に音が決まります
VOXのシミュレートは特に高クオリティ
鷲山 小型アンプってこうだよね、という安心感があります。解像度が高すぎなくてリアリティがあって、このアンプの見た目そのままの音がします(笑)。
すべての操作パラメーターがパネル上に並んでいて、一目瞭然に音が決まる感じがあります。スマホ・アプリとかを使って音作りするのが苦手な人には、こういうのがわかりやすくて良いですね。アンプ・モデリングの名前も直感的です。やはり軸がVOXなのか、VOXアンプのシミュレートは特にクオリティが高いですね。VOXファンにはそれだけで刺さると思います。
出力は1/10と1/100に落とせますが、アッテネートしても低音が残るのは良いですね。リズム・マシンのドラム・サウンドは懐かしくて良い感じです(笑)。
ヘッドフォン端子から出る音はリアル系で、マイキングしたような味付けのないサウンドです。シミュレーター系みたいに解像度が高い感じでもありません。これならスピーカーでもヘッドフォンでも、同じぐらい練習になりますね。
VOX
VOX MINI GO 10
【スペック】
●出力:10W
●コントロール:MIC(TRIM、SEND)、AMP SELECTOR、GAIN、TONE、VOLUME、POWER SELECTOR(1/100、1/10、FULL)、EFFECTS (SELECTOR 1 & 2、TIME)、RHYTHM(SELECTOR、TEMPO、VARIATION、LEVEL、START/STOP)、LOOP(LEVEL、REC/PLAY/DUB)
●入出力端子:INPUT、MIC IN、AUX IN、PHONES、FOOT SW
●スピーカー:6.5インチ×1
●電源:DC 12Vアダプター、またはモバイル・バッテリー(別売)
●サイズ:296(W)×210(D)×294(H)mm
●重量:約4.5kg
●付属品:12V ACアダプター
【価格】
40,700円(税込)
【問い合わせ】
コルグお客様相談窓口
https://korg.com/support_j/