Fender Flagship Tokyo限定、特別仕様のPostmodernストラトキャスターNOS｜フェンダーカスタムショップ Vol.7

Fender Flagship Tokyoで取り扱うフェンダーカスタムショップの最新モデルを紹介する連載、“Fender Custom Shop Masterpiece〜Guitar magazine Pick of the week〜”。第7回目は、Fender Flagship Tokyo Exclusive Postmodern Stratocaster NOS, Maple Fingerboard, Cobalt Blue Transをご紹介。

ギター撮影=星野俊

Fender Custom Shop
Fender Flagship Tokyo Exclusive
Postmodern Stratocaster NOS,
Maple Fingerboard,
Cobalt Blue Trans

Fender Flagship Tokyo限定
特別仕様のPostmodernストラトキャスターNOS

特定の製造年やデザインに縛られず、フェンダーカスタムショップが長年培ってきた技術を詰め込んだPostmodernシリーズ。一見するとクラシックなルックスだが、細かいスペックはモダンな仕様が満載である。今回紹介するこちらのPostmodern Stratocasterは、Fender Flagship Tokyoのみで販売されるスペシャルな仕様を纏った限定モデルだ。

ボディは厳選された2Pのアッシュを使用。ネックはクォーターソーン・メイプルで、指板にもクォーターソーン・メイプルが貼られている。貼りメイプル指板は独特の艶やハリのあるサウンドが特徴だ。

ブリッジはカスタムショップが独自に開発したもので、弦を通すイナーシャ・ブロックの穴が現行タイプよりも浅く、よりビンテージに近いイントネーションを実現。

ピックアップは、高音弦側と低音弦側でそれぞれ異なる磁力のマグネット（アルニコVとⅡ）を組み合わせたハウンド・ワウンドのDual-Mag Ⅱを3基搭載している。3弦のポールピースが低めに設定されているのが特徴で、より自然なトーン・バランスのサウンドを創出する。

コントロールはマスター・ボリューム、マスター・トーン、1/2ブレンドというレイアウト。1/2ブレンドとは、ポジション1とポジション2のリア・ピックアップ選択時にフロント・ピックアップの音をシームレスに混ぜることができるもので、従来のストラトキャスターでは不可能だったサウンドメイクを可能にしている。つまり、ポジション2選択時に1/2ブレンドを活用すれば、3基すべてのピックアップのサウンドを鳴らすことが可能。

カラーはこのCobalt Blue Transのほかに、Taos Turquoise、Sonic Blue、Lake Placid Blue、Ebony Transparent、White Blondeの合計6種類が用意されている。ぜひFender Flagship Tokyoに足を運んで実物をチェックしてみてほしい。

64年から採用されたトランジション・ロゴと、54〜60年までに採用されていた“WITH SYNCHRONIZED TREMOLO”が貼られている。

ボディには1957年のストラトキャスター等に採用されてる、深いコンターをセレクトしているのも特徴。

Fender Flagship Tokyoのオーダーにより、アッシュ材の木目が活かしたトランスペアレント・カラーとNOSフィニッシュが採用されている。

ネック・ジョイント部分にはヒール・カットが施されており、ハイ・ポジションの演奏性を高めている。

指板はクォーターソーン・メイプルが貼られている。これにより、艷やかで張りのあるサウンドが生まれる。 — 指板はクォーターソーン・メイプルが貼られている。これにより、艷やかでハリのあるサウンドが生まれる。

一番下のトーン・ノブはピックアップのトーンの役割ではなく、リア・ピックアップ選択時にフロントの音をブレンドできるというブレンダーコントロールになっている。

Fender Flagship Tokyo
Store Specialist’s Comment

王道のサウンドに“極上のスパイス“を加えることができます。

1946年から続くフェンダーの長い歴史の中で生まれた、各年代ごとの特徴的な仕様が持つ“オールド・フェンダーの美学“と、現代のプレイヤーが求めるプレイアビリティやスタイルに応えるモダンな実用性を、再解釈し再構築した“ポストモダン・シリーズ”。

一見しただけではわからない、ルックスの奥に秘められた充実したスペックこそが、このモデルの真骨頂で、実際に手に取りアンプにプラグインすることで、その魅力が解き放たれます。

中でも特筆すべきスペックは、密やかに仕込まれたディテールとしてトーン2のポジションに搭載された“ハーフ・ブレンダー・コントロール“です。このコントロールは通常のストラトキャスターの配線ではアウトプットできない、ネックとブリッジ・ピックアップのサウンドのコンビネーションを可能とします。

S-1スイッチやプッシュ・プッシュ式などのオン／オフでプラスするスタイルとは異なり、このハーフ・ブレンダー・コントロールはネック・ピックアップのトーン・キャラクターをなめらかにブリッジ・サウンドへブレンドできるため、0か100ではない“間隔のトーン“をシームレスに活用でき、ストラトキャスターの王道のサウンドに“極上のスパイス“を加えることができます。

そのほか、全体のスペックも申し分なくデザインされており、コンパウンド・ラディアス指板やヒール・カット・ジョイント、アルニコVとⅡのマグネットを組み合わせたDual-Mag Ⅱピックアップなど、伝統を重んじながらもモダンなフィーリングを巧みに取り入れ融合させた、これぞフェンダーカスタムショップならではの高いクラフトマンシップが光るモデルと言えるでしょう。

今回のエクスクルーシブ・コレクションでは、カスタムショップが誇る豊富なカラー・チャートの中から、木材本来の美しい表情を引き立てるトランスペアレント・カラーと、往年のフェンダーファンを魅了するクラシック・カラーを複数ラインナップ。ギターの華やかさをより一層引き立てるNOS（New Old Stock）フィニッシュを採用し、高級感あふれる佇まいに仕上げています。

伝統的なスタイルに心を寄せるプレイヤーにも、現代的な感覚を求めるプレイヤーにも響く、弾き込むほどに真価を現わし、知れば知るほどに魅力が広がる奥深いギター。伝統と革新、その2つの美学が宿る、特別なモデルとなっています。

Fender Custom Shop
Fender Flagship Tokyo Exclusive
Postmodern Stratocaster NOS,
Maple Fingerboard,
Cobalt Blue Trans

【Specifications】
●ボディ：2Pセレクト・アッシュ
●ネック：クォーターソーン・メイプル
●指板：クォーターソーン・メイプル
●ネック・シェイプ：1959 “D”
●スケール：25.5インチ（64.77cm）
●ラジアス：9.5〜12インチ（241〜304mm）
●フレット：ナロー・トール（6105）
●フレット数：21
●ナット：Bone
●ナット幅：1.650インチ（42mm）
●ピックアップ：Custom Shop Hand-Wound Dual-Mag Ⅱ Strat（フロント／センター／リア）
●ペグ：Vintage Style
●ブリッジ：Custom Shop Vintage Synchronized Tremolo
●コントロール：マスター・ボリューム、マスター・トーン、1/2ブレンド、5wayピックアップ・セレクター
●付属品：デラックス・ハードシェル・ケース、ストラップ、カスタムショップ特別認定証

【販売価格】
792,000円（税込）

【問い合わせ】
フェンダーミュージック　TEL：0120-1946-60
https://jp.fender.com/products/fender-flagship-tokyo-exclusive-postmodern-stratocaster-nos-maple-fingerboard-ebony-transparent

Fender Flagship Tokyoのここが見どころ！

Fender Flagship Tokyoの最上階・3階は、フェンダーカスタムショップ専用の特別なフロア。ここでは、世界最高峰のクラフトマンシップが息づくギターやベースの世界に、じっくりと没入することができ、さらに展示されている製品はすべて購入することができる。

このフロアには、カスタムオーダー専用の特別なプライベート・ルーム、その名も“Dream Factory Room”がある。ここには様々なカスタムショップのパーツ見本がそろっており、ネックや指板材、ピックアップそして塗装サンプルなど、あらゆる要素を実際に見て触れながら理想の仕様を決めることができる。

特に注目なのは、ピックアップのサンプルが多数用意されている点。ピックガードごと交換できる専用ギターがあり、実際に音を出しながら1つ1つの個性を確認できるため、わずかなニュアンスにもこだわり抜いた選択が可能だ。“Dream Factory Room”で過ごす時間は、まさに夢を形にするひと時。理想の1本の完成形をより具体的にイメージし、細部まで徹底的に追求できるこの贅沢さは、“夢の工房”という名にふさわしい特別な体験となるだろう。

※カスタムオーダーを希望する場合は、予約（こちら）が必要。