ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第5回:イコライザーってどんなエフェクター?
イコライザー(EQと呼んだりもします)は、音を周波数帯ごとにブースト/カットができる機器で、例えば高域だけを上げたり、低域だけを下げたりということができます。
もともとは音をイコールにする(均一化する)目的で使われていました。録音機器あるいは録音場所の特性上、もとの音と少し違って録れてしまった音を、もとの音と同じように補正してあげる(イコールにする)機器として使われていたのです。
今でもライブ会場ではPAさん(音響さん)が、その会場の反射などの特性を考慮して、なるべく聴きやすい音をお客さんに届けられるようにイコライザーを使っています。
ギターやベースでは音を補正するというよりは、その機能を使って“積極的に音作りをする”という用途で使うことが多く、アンプやエフェクターで作り込めない部分まで細かく設定ができるのが魅力です。また、接続順もどこにつないでもOKなのも大きな特徴です。つなぐ場所によって効果も変わるので、色々試してみると楽しいです。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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