ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第6回:コーラスってどんなエフェクター?
コーラスは、音に爽やかな“揺れ感”を追加して、心地よいサウンドに仕上げてくれるエフェクターです。おもにクリーン・サウンドに少しだけ混ぜて使うことが多く、バラードなどでよく使用されます。一度“この音がコーラスの音か!”ということが理解できると、様々な曲で“ここでも使われていたのか!”と気づくことができて、なんだか嬉しくなります。
原理としては、ほんのわずかに遅延させた音を原音に混ぜることによって音をダブらせ、かつ、その遅延度合い(0.01秒や0.02秒といったわずかな遅れです)を周期的に変更することにより、あの独特の揺れ感が生まれます。
その周期をRATE(レイト)というノブで変更できたり、どれくらいうねりを深くするかをDEPTH(デプス)というノブで変更したりして音を作ります。あっさりかけるのが基本ですが、あえて目立つ設定にして飛び道具的に使うこともできますし、歪みのうしろにかけてエグいサウンドを演出することも可能です。


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著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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