第7回:フランジャー・フェイザーってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第7回:フランジャー・フェイザーってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第7回:フランジャー・フェイザーってどんなエフェクター?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第7回:フランジャー・フェイザーってどんなエフェクター?

フランジャーとフェイザーはどちらも周期的にうねるようなサウンドで、コーラスのようにあっさりかけて使うのではなく、積極的に音を変化させて使うことが多いです。クリーンのアルペジオにかけてもいいですし、オススメはカッティングと組み合わせると、なんともファンキーでオシャレなサウンドになります。

フランジャーとフェイザーの音はとても似ていますが、エフェクターの回路の考え方としては別物です。フランジャーは実はコーラスと同様の回路で、コーラスよりもディレイ・タイムがかなり短いものになります(0.5msなど)。

フェイザーはわずかに位相をずらした波形を原音に混ぜています。いずれも原音との微妙な位相差の波形が足し合わされることによって、シュワシュワとした不思議なサウンドになります。ここぞというところで使うと、インパクトのあるサウンドやアレンジが作れます。

BOSS / BF-3
BOSS / BF-3
MXR / Phase90
MXR / Phase90
BOSS/Flanger
MXR/Phaser

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。