青木征洋/Godspeedによる、ギタリストのためのオーディオ・インターフェースのレビュー。このページではApogeeのDuet 3を紹介!
解説&試奏=青木征洋/Godspeed 撮影=星野俊
*本記事は、ギター・マガジ2025年11月号に掲載した「来たれ宅録入門者! ギタリストのためのオーディオ・インターフェース・マニュアル」の一部を抜粋し、再構成したものです。
Apogee
Duet 3
スタイリッシュな筐体と明解な操作性
信頼ある高品質サウンドを実現


AOKI’s IMPRESSION

ディティールがよく見えて、クリアでふくよかな音質で録れます。
Apogeeは1985年にアメリカで創設されたメーカーで、トップ・クラスのクロックやMac向けオーディオ・インターフェースなどで長らく業界のスタンダードとして君臨してきました。DuetはそんなApogeeが生み出したデスクトップ向けの高品質なオーディオ・インターフェース・モデルで、古参ユーザーにとって驚きなのが現バージョンのDuet 3はWindowsにも対応していることです!
デスクトップ・アプリのApogee Control 2によってゲインや音量を調節できるようになっています。アナログのノブでこれらを管理すると角度を目視で再現するしかないので、デジタルでコントロールされていることは大きな安心感につながりますね。
さらにオン・ボードのDSPでEQ、コンプレッション、サチュレーションをコントロールできるSymphony ECS Channel Stripを使うことができます。これはApogee共同創設者のベティ・ベネットの夫であり、トップ・エンジニアであるボブ・クリアマウンテンがチューニングを施したエフェクトです。
マイク・プリアンプの最大ゲインは65dBという十分な量があり、音質的にもクリアでふくよかな音です。ローがブーミーになることもなくディティールもよく見えますね。
また意外と重要なのが見た目です。Duet 3の最大の特徴はそのスタイリッシュな外見と持ち運びしやすいコンパクトさ、軽さ(本体だけだと340g)です。
入出力は付属のブレイクアウト・ケーブルを使います。これを接続すると2in/4outとなりますが、4outの中にはヘッドフォン用のステレオ・アウトが含まれているため実質2outとして考えましょう。
別売りのドッキング・ステーションも揃えれば、ブレイクアウト・ケーブルを使わずにケーブル・フリーのインターフェースとして使えます!

Apogee
Duet 3
【スペック】
●アナログ入力:マイク/ライン入力×2(XLR)、インスト入力×2(TRSフォーン)
●アナログ出力:ライン出力×2(TRSフォーン)
●ヘッドフォン出力:ミニ・ステレオ
●接続: USB-C
●ビット/サンプリング・レート:最大24ビット/192kHz
●付属品:ブレイクアウト・ケーブル、USB-Cケーブル、トラベルケース
●外形寸法:102(W)×30(H)×150(D)mm
●重量:340g
【動作環境】
●Mac:Mac OS 10.15以降
●Windows:Windows 10 Anniversary Update以降
●Smartphone:iOS/iPad OS 15以降
【付属DAW/プラグイン】
●DAW: Ableton Live Lite
●プラグイン:Symphony ECS Channel Strip(EQ、コンプレッサー、サチュレーション・コントロール)
【価格】
85,800円(税込)
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション MI事業部 カスタマーケア TEL:03-3477-1493 https://www.minet.jp