Audient/iD4mkⅡ〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選 Audient/iD4mkⅡ〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選

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Audient/iD4mkⅡ〜ギタリストに贈るオーディオ・インターフェース13選

青木征洋/Godspeedによる、ギタリストのためのオーディオ・インターフェースのレビュー。このページではAudientのiD4mkⅡを紹介!

解説&試奏=青木征洋/Godspeed 撮影=星野俊
*本記事は、ギター・マガジ2025年11月号に掲載した「来たれ宅録入門者! ギタリストのためのオーディオ・インターフェース・マニュアル」の一部を抜粋し、再構成したものです。

Audient
iD4mkⅡ

プロ用コンソールのマイクプリを搭載
信頼の高音質オーディオI/O

Audient/iD4mkII
リア・パネル

AOKI’s IMPRESSION

青木征洋

美しくコントロールされた低音と、フォーカスの合った高音で録れます。

Audientはイギリスのコンソール・ブランドとして1997年にスタートし、かの有名なロンドンのアビーロード・スタジオにも導入されています。今回紹介するiD4mkⅡのようなデスクトップ製品にもそれらのコンソールの技術が活かされたマイクプリが搭載されており、価格に対する音質の高さが評価されています。

iD4mkⅡは2in2out、接続はUSB3.0以上のUSB-C to USB-Cケーブルで、バス・パワーで駆動します。サンプルレートは最大96kHzなので、ギタリストにとっては十分と言えます。

ギターを直接つなぐ場合は前面の端子でOK。ゲインが40dBあり入力感度は気持ち低めな印象ですが、プラグインのシミュレーターを使う場合はあまりゲインを上げなくても良さそうです。マイクプリの音質は非常に低域が美しくコントロールされつつ、上のほうがしっかりとフォーカスが合った音で生々しく録れて好印象でした。

配信をする時に便利なのがループバック・ミキサー機能で、OSのオーディオ出力をiD4のインプットにループバックさせることができます。つまり、ローカルで再生している音楽を配信側に乗せつつ、そこに自分のトークや演奏を乗せる設定が簡単にできます。

また、ヘッドフォン・モニターをする時に特に便利なのがモニター・パン設定。ダイレクト・モニタリングをした場合に、Monitor Pan機能を使えば両方のインプットをセンターに定位させてモニターすることが可能です。

Cubase/Cubasis LE付属ですぐに音楽を作り始められるほか、各種シンセやエフェクト・プラグインの期限付きライセンスが付属します。Two notesのTorpedo Wall of Soundというキャビネット・シミュレーター・プラグインが付属するのも、ギタリスト的には嬉しいポイントかもしれません。

エンコーダー・ノブ
興味深いのがスクロール・コントロール機能です。エンコーダー・ノブは通常iD4のボリュームをコントロールしますが、本体のiDボタンを押すとスクロール・コントロール機能が有効になり、エンコーダー・ノブを使ってプラグインのパラメーターを操作することができるようになります。
Audient/iD4 mkII

Audient
iD4mkⅡ

【スペック】
●アナログ入力:マイク/ライン入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)、ライン/楽器(Hi-Z)入力(TRSフォーン)
●アナログ出力:ライン出力×2(TRSフォーン)
●ヘッドフォン出力:ステレオ・フォーン、ミニ・ステレオ
●接続: USB-C
●ビット/サンプリング・レート:最大24ビット/96kHz
●付属品:USB-Cケーブル
●外形寸法:133(W)×60(H)×120(D)mm
●重量:1,000g

【動作環境】
●Mac:Mac OS 10.11.6以降
●Windows:Windows 7以降
●Smartphone:iOS 6以降

【付属DAW/プラグイン】
●DAW:Cubase LE、Cubasis LE
●プラグイン:Retrologue 2(バーチャル・アナログ・シンセサイザー)、M-Tron Pro LE(キーボード・エミュレーター)、Torpedo Wall of Sound(キャビネット・シミュレーター)、Subito Piano(ピアノ音源)、Waldorf Edition 2 LE(PPG WAVE 2.V/ウェーブテーブルシンセサイザー、ATTACK/ドラム・マシン、D-POLE/フィルター・プラグイン)、Loopcloud(サンプル・パック)

【価格】
36,080円(税込)

【問い合わせ】
オールアクセスインターナショナル https://allaccess.co.jp